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ミクシィ笠原社長が辞任、新代表は30歳の朝倉氏「大幅な若返り図る」

 株式会社ミクシィは15日、代表取締役社長の笠原健治氏が6月25日開催予定の定時株主総会後に辞任することを明らかにした。新代表取締役にはスタートアップ企業の経営者を経て2012年7月に執行役員経営企画室長に就任した朝倉祐介氏が就任する予定。笠原氏は今後、新規事業開発に専念するとともに、取締役会長として同社の重要な意思決定に携わる。

 代表取締役異動の理由についてミクシィは、スマートフォンへの急激なシフトや、オンラインでのコミュニケーション手段の多様化など環境が急変する中、時代の変化に適応するとともに時代の変化に先がけて変革を続けたかったと説明。30歳の朝倉氏を代表取締役にすることで、経営トップの大幅な若返りを図りたいとしている。

 新代表取締役候補の朝倉氏は、2007年4月にマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。その後、2010年8月にスタートアップ企業のネイキッドテクノロジーに入社、同年10月に代表取締役に就任した。ミクシィには2011年10月に入社し、事業開発・経営戦略の策定を担当するとともに、ユーザーファーストの推進やユニット制の導入などを主導してきた。

 朝倉氏について笠原氏は、「大手コンサルティングファームとネットベンチャーの社長という2つの経験の持ち主で、常に冷静でありながらそして時には情熱的に、物事をバランスよく判断する。起業家精神が旺盛で、ロジカルとエモーショナル両面を併せ持つ人物です。また、30歳と非常に若いのも魅力的」と高く評価している。

 笠原氏は1999年の会社設立以来、Find Job!やmixiなど複数のサービスを立ちあげてきた。今後の予定について笠原氏は、「過去に4つのサービスを立ち上げてきた経験から、0を1にする新規事業の立ち上げに最も価値を発揮できると思っている。取締役会長として、新経営体制を最大限サポートしつつ、mixi、Find Job !以上にインパクトを持つ新しいサービスを生み出していきたい」としている。

(増田 覚)