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「Google I/O」開幕、新ハングアウトや新Google+を発表〜地図や検索の将来像も

 米Googleは15日、サンフランシスコにて、6年目となる開発者イベント「Google I/O Developers Conference」を開催した。初日の15日には、Android、Chrome、Google+、検索、地図に関連した新サービス、開発者向け新技術やツールなどの発表が多数行われ、新しいコミュニケーションツールとなる「Google+ Hangouts」や、近々公開予定のパーソナライズが進化した地図、新デザインのGoogle+などが披露された。

複数のリアルタイムコミュニケーションツールを「Google+ Hangouts」に

 Googleは、モバイルやGoogle+、Gmailチャットなどで提供されていた複数のリアルタイムコミュニケーションサービスを「Google+ Hangouts」としてまとめた。

 HangoutsはAndroid端末向けにはGoogle Play、iOS端末向けにはApp Storeからダウンロードでき、Chromeの拡張機能としてもChrome Web Storeからダウンロードできるほか、GmailやGoogle+の機能の一部としても利用できる。

 Hangoutsでは、最近会話したユーザーの写真入りプロフィールリストが履歴中に表示され、そこからインスタントメッセージの送受信、音声通話、ビデオ通話ができる。ビデオ通話は最大10人参加でき、その場で写真共有も可能。

 インスタントメッセージには写真や絵文字を挿入できるリッチな体裁で、過去のチャット履歴の閲覧もスワイプ操作で簡単に表示できるようになる。

 また、Hangoutsが利用できるデバイス間でシームレスに動作するため、一度表示された通知内容は他の端末では再表示されず、何度も同じ通知内容を見ずに済む。また、忙しいときのために通知のスヌーズも可能だ。

 GmailでHangoutsが利用できるようになると、これまでチャットリストが表示されていた場所にボタンが表示されるようになるとしている。

Google+の新デザインとハッシュタグによる話題深掘り機能

 Google+のデザインや機能もアップデートされる。これらは数週間かけてロールアウトされていく。

 Google+のデザイン改良は、デスクトップとモバイル間でシームレスな体験を提供するために行われたという。マルチコラムレイアウトが採用され、スクリーンサイズやディスプレイの向きが端末によって異なるため、状況に応じて2つか3つのコラムが表示される。

 また、ストリーム幅いっぱいに写真やビデオが美しく表示されるほか、様々なメニュー操作アニメーションによって美しく見えるようになった。

 このデザイン以上に興味深いのは、ストリームで採用されたハッシュタグシステムだ。これは単なる目印にとどまらず、ストリームで特定の話題を深掘りしやすくする。

 自分で投稿にハッシュタグを付けることはもちろんできるが、Googleが自動的に会話内容を見定めて、関連しそうなハッシュタグを付ける。このハッシュタグはいつでも自分で外せる。さらに、Google+は特定の話題にランクを付け、話題を追いやすくするという。

 この一連の機能によって、例えば特定のハッシュタグをたどっていくだけで、重要なコメントや会話をGoogle+の中で深掘りできるようになった。

 さらに、Google+で写真機能を魅力的に活用できる新機能も追加された。まず、モバイル端末で撮影された写真は、ユーザーの許可のもとに自動的にバックアップできる。2048ピクセルの標準サイズ写真はストレージ容量に制限はなく、フルサイズの写真に関しては15GBの無料ストレージが提供される。

 写真を探しやすくするためのオートハイライト機能も提供される。撮影した写真に優先度を付け、重要な写真を目立たせ、そうでない写真は目立たないようにする機能だ。

 目立たない写真には、重複、ぼやけ、露出、焦点合わせの失敗などが含まれる。逆に目立たせられる写真には、写っている人物、場所などの属性によって分類されるという。

 写真の加工を自動的に行う「Auto Enhance」機能も提供される。この機能では自動的に明るさ、コントラスト、サチュレーションなど数十の要素を自動的に最適化し、写真を美しく見せてくれる。後にアンドゥも可能だ。

 さらに「Auto Awesome」機能も興味深い。続き物の一連の写真をアップロードした場合、自動的にアニメーション化を試みる。また、複数の家族ポートレート写真をアップロードした場合、全員の最も美しい笑顔を取り出し、1つの写真にまとめようと試みるという。

検索の未来は音声による対話型検索

 Googleが検索で行っている取り組みも紹介された。これはデスクトップでの対話型検索の未来だ。これまでAndroidやiOSで音声による検索は可能だったが、これを一歩進めることになる。

 プレビューが行われたのは、デスクトップでChromeによって対話的に検索を行える機能だ。これは音声により検索し、検索結果も音声によって得られる。検索にはGoogle Knowledge Graphやデスクトップで利用できるようになるGoogle Nowもフルに活用される。Google Nowを利用すれば、音声によってリマインダーの設定も可能だ。現時点でこれらの機能がいつ提供開始予定なのかについての情報は公開されていない。

「公開以来最大の変化」となる新Google Mapsのプレビュー

 新デザイン地図プレビュー版も紹介された。Googleでは「8年前のGoogle Maps公開以来最大の変更」だと説明している。

 地図は変わらないという前提を覆し、ユーザーが必要とする情報に合わせて、その場でテイラーメイドの地図を作製するというコンセプトが導入された。

 従って地図を使用すればするほど、地図が使いやすくなるという。例えば、自宅、職場、お気に入りの場所の設定、スター付け、レビューの投稿、友達との共有などを行えば行うほど、最適のレコメンデーションが行える。

 また、ローカル検索が改良され、検索結果が直接地図上に表示される。結果は小さなラベルと簡単な概略説明、アイコンによって表示される。

 提供される画像も美しく表示される。特にGoogle ChromeのようにWebGLを使用したブラウザーでは、Earthビューによってフル3Dの地図を表示できるようになった。

 この新Google Mapsはまだ利用できず、招待状リストへの登録が開始されている。

Gmailに送金とアクション機能を追加へ

 Gmailにも興味深い機能追加として、送金機能とアクション機能を追加することが明らかにされた。

 Googleの決済機能であるGoogle WalletとGmailを統合することによって、送金がGmailから直接できるようになる。この機能は米国の18歳以上のGmailユーザーに対して数カ月かけてロールアウトされる。

 Google Walletの設定が行われていれば、Gmailのメッセージ横にあるドル記号アイコンをクリックし、送金金額を記入するだけで、相手に送金できるようになる。Google Wallet決済は、銀行口座、クレジットカード、デビットカードと連動している。

 また、メールに特定のアクションを付けられる機能も追加され、この種のメールを行えるようにするための情報が開発者向けに提供された。

 例えば、航空機の予約確認、友人とのパーティーの出欠確認、レストランのレビューメールなど、特定の操作を行う種類のメールがある。その場合、メールからリンクをクリックして別サイトで作業を継続したり、ToDoリストに登録たりするのは面倒だ。しかしGmailにアクションが追加されていれば、その場でクリックすることで出欠確認、航空機の出発時刻や搭乗ゲートの確認を瞬時に行えることになる。このアクションは画面上のアイコンをクリックすることで行える。

(青木 大我 taiga@scientist.com)