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警察庁、サイバー攻撃対策の司令塔機能強化、「分析センター」設置

 警察庁は16日、サイバー攻撃対策の強化として、「サイバー攻撃分析センター」の設置や現場対応力の強化などを図る通達を発出した。

 司令塔機能の強化としては、サイバー攻撃の実態解明などを進めるため、全国警察による捜査、情報収集、分析などの司令塔として、警察庁警備局警備企画課に同課のサイバー攻撃対策官を長とする「サイバー攻撃分析センター」を設置する。

 現場対応力の強化としては、専門捜査員制度を活用し、サイバー攻撃特別捜査隊およびサイバー攻撃捜査に関する高度な専門知識、技能などを有する警察職員を都道府県の枠を超えて広域的に運用。サイバーフォースの体制拡充などにより、サイバー攻撃対策に関する技術支援などの機能を強化する。また、警察庁サイバー攻撃分析センターとサイバーフォースセンター、管区ならびに都道府県の各レベルにおいて、捜査部門と技術部門が協同して対策を推進する。

 また、被害の未然防止および拡大防止のための官民連携の強化として、重要インフラ事業者、先端技術を有する事業者、セキュリティ関係事業者などとの情報共有の枠組みの拡大と情報交換の活性化を進める。

警察庁サイバー攻撃分析センターの設置
サイバー攻撃対策の推進体制

(三柳 英樹)