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2012年度のタブレット国内出荷台数は568万台~MM総研調査
(2013/5/24 16:54)
株式会社MM総研は23日、2012年度の国内タブレット端末出荷台数調査の結果を発表した。2012年4月から2013年3月までの出荷台数は568万台で、前年度の278万台に対し104.3%増だった。メーカー別出荷台数ではアップルが298万台でトップだった。
MM総研ではタブレットの国内出荷台数について、2010年以降継続的に調査を行っている。それによると、国内出荷台数は2010年度が121万台、2011年度は278万台、2012年度で568万台と、ほぼ毎年倍増してきた。ただし、今後は増加ペースが鈍化するとみられ、2013年度は21.5%増の690万台程度になると予測している。
メーカー別の出荷台数はアップルが298万台(シェア52.5%)で圧倒的1位の座を確保。2位の富士通は47.9万台(8.4%)、3位のASUSは47万台(8.3%)、4位のAmazon(Kindle)でも34万台(6.0%)だった。
OS別では1位がiOSで298万台(52.5%)、2位がAndroidで241万台(42.4%)、3位が「その他」で29万台(5.1%)。ここでもiOSが強みを見せたが、シェア自体は前年度(61.5%)より9ポイント低下しており、Android勢の追い上げを受けている。
一方、モバイル通信回線(3G/LTEなど)対応モデルの出荷台数が224万台(39.4%)であるのに対し、Wi-Fiモデルは344万台(60.6%)で過半数を超えた。この背景には、毎月のデータ通信料金が不要な点に加え、2万円を切る低価格Wi-Fiモデルの存在があるとMM総研では分析している。
画面サイズ別では、8インチ以上の「ホームタブレット」が328万台(57.7%)、8インチ未満の「モバイルタブレット」が240万台(42.3%)。8インチ未満のモデルは年々増加する傾向にあり、2012年度下期だけでは約6割近いシェアを獲得したという。
MM総研では、「画面サイズ8インチ未満のWi-Fiモバイルタブレットが市場を底上げし、予想以上の成長を見せた」と2012年度を総括。スマートフォンのテザリング機能やモバイルWi-Fiルーターの存在を例に挙げ、今後もWi-Fiモバイルタブレットが市場を牽引すると分析している。