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Android向けFacebookアプリが電話番号を無断で外部送信、ノートンが検出

 株式会社シマンテックは27日、同社のAndroid向けセキュリティアプリ「ノートンモバイルセキュリティ」が、無断で電話番号を外部送信していたFacebookアプリを検出したことを明らかにした。

 シマンテックによれば、Facebookアプリは初回起動時、ログインしていなくても、電話番号をFacebookのサーバーに送信していた。「特定の操作を行う必要もなく、それどころかFacebookアカウントすらなくても、この処理は実行されてしまいます」(シマンテック)。

 Facebookはシマンテックからの連絡を受けて調査を開始。Android向けFacebookアプリの次期リリースで修正する。シマンテックによれば、Facebookは電話番号の送信に関する処理はしていないが、サーバーから電話番号を削除したと説明しているという。

 シマンテックでは、個人情報を無断で外部に送信するのはFacebookアプリだけに限らず、「これより悪いケースもあります」と指摘。今後、数週間以内にリスクのあるアプリに関する情報を公表するとしている。

 ノートンモバイルセキュリティは27日にバージョンアップし、悪質なアプリやプライバシー侵害のリスクがあるアプリを自動的に検出する「モバイルインサイト」機能を追加。Android向けFacebookアプリは同機能によって検出したという。

(増田 覚)