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ガイアックス、中小企業向け社内SNS「Co-Work(コワーク)」有償版を販売開始

 株式会社ガイアックスは23日、クラウド型の中小企業向け社内SNS「Co-Work(以下コワーク)」有償版の販売を開始したと発表した。有償版は、ユーザー1人あたり月額52.5円からと管理機能付きの月額315円の2タイプを用意。年内に1500社の企業と3万人の利用を目指す。

 「コワーク」は今年4月にβ版の提供を開始。400社以上の登録があり、利用ユーザー100名以下の有償化予定企業における週間アクティブ率の平均は、約80%に上るという。言語は現在、日本語と英語に対応。

 100名まで無料で利用できるフリープランを提供中だが、利用企業の要望に応えて管理機能などを強化した有償版を提供するもの。有償版は、プロジェクト単位や中小企業で導入しやすい1社あたり月額5250円(1人あたり52.5円から)のエントリープランと、管理機能が充実した月額6300円から(1人あたり315円)のカンパニープランを用意する。

 「コワーク」は、Facebookのようにタイムラインでグループごとに情報が一覧できるインターフェイスを採用し、グループでの情報共有やタスク依頼、ファイル共有に特化している。同社が別途提供中の企業向けSNS「エアリー」より機能を絞り込み、中小企業向けに提供する。

 グループの情報共有のほか、@を付けて宛先を指定する「あなたへの依頼」機能をもち、グループで情報共有しながら特定のメンバーにプッシュでタスクを依頼できる。受け取ったメンバーは返信するまで消えない仕組みで、重要な情報の見逃しを防ぐ。

 「コワーク」では、Google Apps向けアプリでシングルサインオンとGoogleグループからの移行に対応。「Co-Workアプリ」をGoogle Apps Marketplaceでの無償提供を開始しており、アプリを利用することでシングルサインオンが可能になる。これによりGoogle Apps利用企業では、システム担当者は従業員の入退社の都度「コワーク」に登録・削除する手間が不要となる。

 Googleグループでの設定ミスによる情報漏えいが問題になっているが、「コワーク」ではメーリングリストと参加メンバーのグループを作成し、メンバーインポートが簡単にできるようになったという。ガイアックスでは、これによりセキュリティの高い環境で情報漏えいのリスクを抑えることができるとしている。「Co-Workアプリ」はフリープランを含むすべての「コワーク」導入企業が利用できる。

 また、「コワーク」では社外とのプロジェクトやコラボレーションでの利用を推奨。社外との活用を促すため、利用企業とは別の招待ユーザー(利用企業とは異なるドメインのメールアドレスのユーザー)は課金対象としていない。「コワーク」のプランは以下の3つを用意している。契約期間は1カ月または1年単位。1年契約の場合、1カ月分を割引する。

プラン名月額料金作成可能グループ数管理者権限アカウント管理機能IP制限
フリープラン無料10個なしなしなし
エントリープラン5250円25個ありありあり
カンパニープラン6300円無制限ありありあり
  • 作成可能グループ数は、すでに作成済みのグループ数を除く追加可能なグループ数

(工藤 ひろえ)