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山梨県とNTT東、富士山の外国人観光客向けに無料Wi-Fiで観光情報などを配信

 山梨県と東日本電信電話株式会社(NTT東日本)は29日、無料の公衆無線LANサービスを通じて外国人観光客向けに観光情報などを配信する「Tourist Information」の運営を開始した。

 山梨県とNTT東日本では2012年1月に「やまなしFree Wi-Fiプロジェクト」を発足。外国人観光客向けに、無料で利用できる公衆無線LANサービスの整備を通じて、外国人環境客の利便性向上や観光客の増加、地域への長期滞在などを促進し、地域活性化を目指す取り組みを推進してきた。

 今回、富士山の世界文化遺産登録に伴い、外国人観光客のさらなる増加や多国籍化が想定されることから、山梨県とNTT東日本ではこれまでの取り組みに加え、「観光客の現地での行動を支援する情報」「緊急時、災害時の安全に関わる情報」などを多言語で発信する取り組みを開始した。

 山梨県では、「富士山の世界文化遺産構成資産に関するガイド」「県内の各種観光資源、地域産業や文化の紹介」「リアルタイムな交通情報と連携した周遊観光ナビ」「コミュニケーションをサポートする補助ツール」「避難場所の案内」などのコンテンツを多言語で新たに作成して順次提供する。NTT東日本が設置する無線LANアクセスポイント「光ステーション」のコンテンツ配信機能などを活用したポータルサイト「Tourist Information」で、これらのコンテンツを配信する。

 コンテンツ配信は、富士山の北麓に設置されている山梨県内の光ステーション(約250カ所)で開始し、コンテンツの充実などに併せて配信エリアを拡大する予定。

(三柳 英樹)