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Cerevo、PC用のUSBキーボードをスマホにつなげるモバイルバッテリー開発

 株式会社Cerevoは30日、PC用の各種USBキーボードをスマートフォンやタブレットで使えるようにするデバイス「EneBRICK」を開発したと発表した。今年末の製品化に向け、同社が運営するクラウドファンディングサービス「Cerevo DASH」において支援を募る。

 EneBRICKは6000mAhのバッテリーを内蔵しており、普段はモバイルバッテリーとしてスマートフォンやタブレットへの電源供給や充電が可能だが、各種発売されているPC用USBキーボードをBluetooth接続に変換する機能を搭載しているのが特徴だ。

 主なスペック(開発中の数値)は、本体の大きさが約124×64×24mm(幅×高さ×厚さ、スライド閉じ時)、重さが約180g以下。背面にはUSBキーボードやスマートフォンを接続するためのUSB×2ポート、充電用のMicro USB×1ポートを搭載。Bluetooth 2.1+EDRに対応しており、Bluetooth HIDプロファイル対応のスマートフォンやタブレット、PCなどとペアリングできる。また、本体をスライドさせるとスリットが現れ、スマートフォンやタブレットを差し込んで斜めに立てられる機構になっている。

 Cerevoによると、タブレットで多く利用されるBluetoothキーボードは、USBキーボードに比べると製品が限られるとともに、モバイル用途の製品ではキーが小さく打ちにくいこともあるという。一方、タッチに定評があるPFUの「Happy Hacking Keyboard」や東プレの「Realforce」のようなキーボードは人気機種ながら有線モデルしか発売されていない製品も多く、Bluetoothキーボードはユーザーが好みの製品を自由に選べる環境には至っていないと説明。「EneBRICKは、こうしたキーボード好きのユーザーがタブレット端末でも快適に文字を入力したいという声に応えるため開発した」としている。

USBキーボードを接続してBluetoothでペアリングする、USBキーボードを接続してiPhone/iPadで動かす――という基本部分は完成しており、3Dプリンターを作った試作筐体も作成済みだという。クラウドファンディングによるプロジェクト成立次第、本格開発に着手する予定

【お詫びと訂正 2013/8/2 11:45】
 記事初出時、本体の幅を約251mmとしておりましたが、正しくは約124mm(スライド閉じ時)です。お詫びして訂正いたします。

(永沢 茂)