イベントレポート

Japan IT Week 春 2025

MINISFORUM、同社初のNAS「N5 PRO」のスペックがもはやNASじゃない! CPUはRyzen、PCIeスロットにGPUも搭載可能

MINISFORUMのNAS製品「N5 PRO」

 4月23日~25日に東京ビッグサイトで開催されている展示会イベント「Japan IT Week」春展で、MINISFORUM(Shenzhen Meigao Electronic Equipment)が「IoT・エッジコンピューティングEXPO」にブースを出展。同社初となるNAS製品「N5 PRO」を展示している。キャッチフレーズとして「AI NAS」と書かれており、CPUの内蔵NPUを活用することも可能という。説明員は「PCとしても使える」と語っていた。

 NASとしては、3.5/2.5インチのHDDスロットを5つ備えるほか、マザーボードにM.2スロットを3つ(M.2 2230/2280×1、U.2/M.2 2280/22110×2)を搭載。NVMe SSDを利用できるようになっており、合計で144TBまで容量を増設できる。

 そして「N5 PRO」の最大の特徴は、CPUとしてAMD Ryzen AI 9 HX PRO 370(12コア24スレッド)と、NASらしからぬ高スペックCPUを搭載していることだ。PCIeスロットも備え、GPUを搭載することもできる。メモリはDDR5 SODIMM(ECC対応)48GB×2まで対応。ECCメモリが利用できるのは「長時間の安定稼働を意識したため」(同社)という。このマザーボード部分は、ドライブベイの下から手で引き出せるようになっている。

 LAN接続は、10GbE(10Gbase-T)×1と5GbE(5Gbase-T)×1の有線ポートを備える。USBポートは、表側にType-C×1とType-A×1、裏側にType-A×2とType-C×1を備え、スペック表によると内部にもType-A×1を備える。外部GPUを接続するためのOCulinkポートも備える。ビデオ出力はHDMI 2.0×1、またはUSB Type-Cポートから。

 発売時期は特に公表されていないが、価格については「スペックから見て、コストパフォーマンスのよいものとなる」(同社)という。

裏側の各種ポート
手で引き出せるマザーボード部分。M.2スロット×3を備える
マザーボードの裏側。PCIeスロットにGPUを搭載することもできる
キャッチフレーズは「AI NAS」
スペック表