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Android向け「Chrome 30」ベータ版リリース、ジェスチャー操作を改良

 米Googleは22日、「Chrome Beta for Android」の最新バージョン(30.0.1599.17)をGoogle Playでリリースしたと発表した。Android 4.0(Ice Cream Sandwich)以降に対応する。

 このバージョンでは、いくつかのジェスチャーの改良を行った。まず、タブの切り替えは、従来の画面端から左右にスワイプする方法に替えて、画面最上段のツールバー部分を左右にスワイプする方法とした。これにより、スワイプしようとしてウェブコンテンツ部分が予期せずに反応してしまうことが回避されるという。

 さらにメニューアイコンがドラッグ操作に対応。タップした後に指をいったん浮かせることなく、そのまま下方向に引き下げることで各メニューを選択できるようにした。また、デスクトップ向けウェブページのズーム操作に、Google Mapsアプリと同様のジェスチャーが取り入れられた。ページをダブルタップした後、指を浮き上がらせずに上下にスワイプすることでズーム操作が行える。

改良されたジェスチャー操作の例(Google Chrome公式ブログより画像転載)

 このほか、同日公開されたデスクトップ向けGoogle Chrome 30ベータ版と同様に、Chromeで表示している画像を元にした検索を簡単に行えるようなった。画像を長押しして表示されるメニューから、その画像に関連するコンテンツを検索できる。

 開発者向けのアップデート内容としては、「Nexus 4」「Nexus 7」を含むハイエンドモバイルGPUを搭載したAndroid端末では、Chrome Beta for AndroidのWebGLがデフォルトで有効化された。また、いくつかのAPI追加対応も行ったという。

(永沢 茂)