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大量のワンクリック詐欺アプリがGoogle Playで公開、シマンテックが注意喚起

 シマンテックは10日、日本のユーザーを狙ったワンクリック詐欺アプリが、8月に大量にGoogle Playで公開されていたとして、公式ブログで注意を呼び掛けた。

 シマンテックの調査によると、1月から8月末までにGoogle Playで公開されたワンクリック詐欺アプリは合計で約2500個で、8月の1カ月だけで約1000個が公開された。

月間の詐欺アプリ公開数

 これらのアプリは、少なくとも累計8500回のダウンロードがあり、大半のアプリは公開の翌朝にはストアから削除されているが、「詐欺師たちにとっては、ダウンロード数を稼ぐのに十分な時間のようだ」と分析している。

 最新型の詐欺アプリの例としては、起動するといくつかのアダルト関連動画サイトへのリンクを表示するが、このうち一部が詐欺サイトへの誘導リンクとなっているものを紹介。他の合法的なリンクに悪質なリンクを紛れ込ませることで、セキュリティチェックを逃れようとするもので、悪質なリンクもリダイレクトを利用することで、詐欺師側がどこに誘導するかをサーバー側で簡単に変更できるようになっているという。

(三柳 英樹)