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マイクロソフト、9月の月例パッチ適用後に再度適用を求められる不具合

Office関連の更新プログラムは不具合により配信を停止

 日本マイクロソフト株式会社は11日、9月の月例セキュリティ情報として公開した「MS13-072」「MS13-073」のセキュリティ更新プログラム(修正パッチ)について、修正パッチのインストール後も、繰り返しインストールを求められる現象が報告されているとして、公式ブログで状況を報告した。

 問題が発生しているのは、Office関連の「MS13-072」とExcel関連の「MS13-073」で提供している、3件の修正パッチ(KB2760411、KB2760583、KB2760588)。修正パッチを正しくインストールしても、繰り返しこれらの修正パッチのインストールを求められる。状況が発生する環境は、Office 2007 Service Pack 3およびOffice互換機能パックService Pack 3。

 現在、マイクロソフトでは調査を進めているが、インストールが必要な修正パッチを検出するロジックに問題があることがわかっており、数日以内に修正を行う予定としている。

 なお、一度修正パッチをインストールした場合は、正しく適用された状態となっているため、修正パッチを再度適用するよう求められても、インストールする必要はないという。

 また、9月のセキュリティ更新プログラムと同時に提供された、Office 2013のアップデートを行う更新プログラム「KB2817630」については、インストール後の不具合が報告されたため、Microsoft Updateを通じた配信を停止した。

 「KB2817630」は、Office 2013の不具合の修正などを行う更新プログラム。セキュリティ更新プログラムとは別に、9月11日に提供が開始されたが、公開直後からOutlook 2013環境でフォルダーペインが見えなくなるなどの不具合がユーザーから報告されたという。なお、この不具合は同じ11日に公開したOutlook関連のセキュリティ更新プログラム「MS13-068」とは関係なく、「KB2817630」に起因するものだとしている。

 問題の原因については、8月に公開した「KB2817347」と、今回の「KB2817630」のどちらか一方のみを適用した場合に、「outlook.exe」と「mso.dll」のバージョンが食い違うことで発生すると説明。対処方法としては、「KB2817347」「KB2817630」のインストールされている方をアンインストールするか、もしくは両方をインストールすることを挙げている。

(三柳 英樹)