ニュース

Evernote、ドキュメントスキャナー発売、PFUが「ScanSnap Evernote Edition」

つや消しグレーの外観の特別仕様モデル

 株式会社PFUは、ドキュメントスキャナー「ScanSnap iX500(FI-IX500)」のEvernote仕様モデル「ScanSnap Evernote Edition(FI-IX500EN)」を発売した。価格は4万9800円。米Evernoteが新たに展開する物販サイト「Evernote Market」を通じて9月27日に販売を開始し、10月25日より出荷する予定。

ScanSnap Evernote Edition(FI-IX500EN)

 ScanSnap Evernote Editionは、Windows 8/7/Vista/XPとMac OS X 10.7/10.8/10.9に対応しており、ハードウェア的なスペックは通常のScanSnap iX500と同じだが、本体の色やバンドルソフトなどがEvernoteとのコラボレーション仕様となっている。

 まず、カバーを閉じた状態の外観の色は、Evernoteのコーポレートカラーであるつや消しグレーとなっており、正面中央には小さくEvernoteのロゴも入っている。iX500ではビジネスユースを想定してブラックを採用していたが、Evernote Editionでは木目のテーブルなどに置いても違和感のないデザインだとしている。カバーを開いた内部はiX500と同じブラックが基調だが、ADFカバー部分前面にはドットと用いた幾何学的な模様を施しているほか、作動ランプの色もEvernoteのもう1つのコーポレートカラーであるグリーンに変更するなどの細かい違いがある。

 iX500にバンドルされているPDFソフトのAdobe Acrobat Standardや名刺管理ソフトなどは省かれており、スキャンしたドキュメントをEvernoteで保存・管理することを想定している。同様にOCRソフトも付属しておらず、Evernote側のOCR機能を使用するかたちだ。

 一方で、ドライバーソフトは通常の「ScanSnap Manager」とは異なる「ScanSnap Manager Evernote Edition」を提供。Evernoteとの連携に最適化しており、例えば名刺やレシート、写真、文書が混在した状態でスキャンしたデータを自動で認識し、直接Evernoteノートブックの「名刺」「領収証」「マイピクチャー」「マイドキュメント」にそれぞれ振り分けることができるとしている。

 また、Evernoteの月間アップロード容量が1GBまで、各ノートの最大容量が100MBまで拡大されるなど、上位機能が提供されるEvernoteプレミアムアカウント(通常は月額450円または年額4000円)の1年間分がバンドルされる。

 Evernote Marketではこのほか、同社のコーポレートカラーであるグレーやグリーンをあしらったEvernote Edition各種製品を、各国のメーカーとのコラボレーションにより販売する。Evernoteがライフスタイルを提案するブランドとして位置付けており、PCバックや財布、Tシャツや靴下、スタイラスペン、モレスキンのノートなど、当初15アイテムをラインナップする。

Evernote Market

(永沢 茂)