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国会図書館の「れきおん」、歴史上の人物による演説など音源300点を追加
(2013/9/27 12:56)
国立国会図書館は27日、1900年代前半に収録された音源のアーカイブサービス「歴史的音源(愛称れきおん)」に、インターネット上で聴取できる音源300点を追加したと発表した。東郷平八郎による「連合艦隊解散式訓示」をはじめ、演説や朗読が中心。なお、国会図書館などの館内限定で聴取できる音源約1万点の追加も同時に発表された。
れきおんは、1900年代初頭~1950年ごろのSPレコードに録音されている音楽や演説などをデジタル化し、収蔵している。全体では約4万8700点の音源があるが、うち1090点については著作権・著作隣接権の保護期間満了が確認されたため、インターネットで配信している。残る作品については、国立国会図書館および各地の公立図書館125館(2013年9月現在)の館内限定で公開中。
今回から新たにインターネットで聴取できるようになった音源は、東郷平八郎による「講演:連合艦隊解散式訓示」 (1933年)、近衞文麿の「演説 重大時局に直面して」 (1940年)、坪内 逍遥の「朗読:ハムレット(生死疑問独白の場)」 (1933年)など。内訳は演説が283点、朗読が12点。
なお、れきおんは歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)から素材の提供を受けているが、今回の追加公開により、全音源の公開が完了したとしている。