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米IntelがGoogle Glassのライバル「Recon Jet」に出資〜米Appleと関係も

 米Intelは26日、傘下のベンチャーキャピタルであるIntel Capitalを通じて、眼鏡型ウェアラブルコンピューターを販売する米Recon Instruments社に「多大な投資」を行ったと発表した。投資金額等の詳細は公開されていない。

 Reconは2008年創業。スキーなどのスポーツ向けヘッドアップディスプレイを開発製造してきたことで知られる。Reconの主力製品であるRecon Jetは、「世界で最も先進的なウェアラブルコンピューター」のキャッチコピーで販売される。厳しい天候のもとで動作し、心拍数や高度や速度などスポーツに必要な情報を眼鏡に表示できる。

Recon Instruments社のRecon Jet専用サイト。Intelの出資を受けて100ドル引きの記念セールを開催中

 わずか60gながら、3Dの加速度センサー、3Dジャイロスコープ、外気温センサーなどさまざまなセンサーを備え、手袋をつけたままで操作できるタッチセンサーとUIを持つ。1 GHzのデュアルコアARM Cortex-A9、1 GBのDDR2 SDRAM、8 GBフラッシュメモリに、眼鏡内表示部分はワイドスクリーン16:9のWQVGA画面を表示でき、現実世界の30インチHDディスプレイのように見える。Wi-Fi(IEEE802.11a/b/g/n)、Bluetooth4.0でスマートフォンと連携でき、HD画質カメラと内蔵スピーカーとマイクも備えている。既に開発者向けにSDKも公開されている。

 現時点でRecon Jetは店頭販売されていないが、2014年3月から599ドルでネット販売開始予定で予約を受付中だ。

 今回Intelから出資を受けることになった発表の中で、ReconのCEOであるDan Eisenhardt氏は「実のところ、ReconはAppleストアでの非常に成功したキャンペーンを含め、世界中で5万を超えるヘッドアップディスプレイをこれまで出荷してきた」とコメント。ReconがGoogle Glassのような実験的な商品ではないこと、またウェアラブルコンピューティングに強い関心を寄せていると考えられる米Apple社と深い関係があることを強く匂わせている。

 また、「多大な出資」を決定した米Intel Corporationのニューデバイス担当副社長兼ゼネラルマネジャーであるMike Bell氏は、「ウェアラブルコンピューティングは、我々が情報をどのように使い、対話するかを再定義する、現在進行形で起こっているメジャーな現象だ。Recon Instrumentsには、説得力のある技術とウェアラブル革命を活用するための確固たる戦略がある。これはIntel Capitalが重要な焦点と考えている領域であり、Recon Instrumentsへの投資は、この新興領域の中でイノベーションを行うための我々のアプローチにおける重要な要素だ」とコメントした。

 米IntelのBell氏は1991年から2007年までの16年間、米Apple社でバイスプレジデントを務めた経験を持ち、現在は米Intelでモバイル関連のビジネスに携わっている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)