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「Google Chrome 30」正式版公開、右クリックで“画像による検索”が可能に
(2013/10/2 12:02)
米Googleは1日、ウェブブラウザー「Google Chrome」の最新安定版となる「Google Chrome 30」(バージョン番号30.0.1599.66)を公開した。Windows版、Mac版、Linux版、Chrome frame版を、Googleのサイトから無料でダウンロードできる。既存ユーザーは自動的にアップデートが適用される。アップデートはメニューの「Google Chromeについて」を開くことで、すぐに適用することも可能だ。
Google Chrome 30で注目の新機能は、画像による検索だ。画像の上で右クリックすると、「この画像をGoogleで検索」というメニューが現れ、その場で検索できるようになった。
画像による検索は、類似した画像や関連した画像、その画像に関連した情報をウェブから検索できる機能だ。検索する場合、自分の子供が描いた絵のような個人的な画像よりは、有名な建物や観光地又は有名な絵画など、ウェブ上にある程度の情報があると推測されるコンテンツの方がより適切な結果を得ることができるという。
画像検索では、コンピュータービジョン技術を使用してGoogleの画像インデックスと指定された画像を照合し、その画像内容について推測した結果を表現するテキストを生成。他の画像や関連するウェブ情報を返すと説明している。
新機能以外にも、Google Chrome 30では複数のアプリ、拡張機能に関連したAPIが追加されたほか、安定性とパフォーマンスを向上させている。
さらに50件のセキュリティ関連脆弱性が修正されている。リリースノートでは特に注目に値する17件を取り上げており、今回脆弱性に対して支払われた賞金の最高額は4000ドルだった。なお、ユーザーの大部分がChromeアップデートを完了するまで、一部の脆弱性の詳細については明らかにされないことになっている。
また、Android向けのベータ版「Chrome Beta for Android」についても、複数のクラッシュに関連するバグを修正するバージョンアップ(バージョン番号30.0.1599.82)が行われている。
Chrome Beta for Androidのバージョン30では、タブやメニューにアクセスするための新しいジェスチャーが導入されており、画面最上部のツールバー部分を左右にスワイプすると、タブを素早く切り換えられる。上部ツールバーを下にドラッグすると、タブ切り替えビューが表示される。右上メニューを下にドラッグするとメニューがせり出し、指を離さずにその場でメニュー項目を素早く選択できるようになった。