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Googleが「CAPTCHA」を改良、リスク分析により人間と機械を区別

 米Googleは25日、サービスの不正利用を防ぐ「CAPTCHA」の仕組みを変更し、アクセスしてきたユーザーが人間であると判断した場合には、より簡単な画像を表示するなどの改良を行ったと発表した。

 CAPTCHAは、歪ませた文字の解読など機械的な処理が難しい質問をすることで、機械アクセスによる大量アカウント取得などサービスの不正利用を防ぐ仕組み。

 Googleでは、人工知能の進歩などによりテキスト解読における人間と機械の間の能力差は縮まっていることから、人間と機械を区別するための新しいシステムを開発したと説明。新しいシステムではリスク分析の手法を用いることで、CAPTCHA画像の提示前後の挙動も合わせて、アクセスしてきたユーザーが人間か機械を総合的に判断する。

 この判断により、ユーザーが人間の場合には簡単な画像を提示し、機械の場合にはより難しい画像を提示する。人間向けに提示する画像は数字のみで構成されており、ユーザーはほぼ完璧に読み取れるとしている。

新システムによる数字のみの画像

(三柳 英樹)