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Yahoo! JAPAN、無料のアクセス解析ツール提供開始、広告主向けに

 ヤフー株式会社は30日、アクセス解析ツール「Yahoo!アクセス解析」の提供を開始したと発表した。「Yahoo!プロモーション広告」に出稿している広告主を対象に、原則無料(1アカウントにつき月間2000万PV未満の場合)で提供する。

「Yahoo!アクセス解析」のウェブサイト

 Yahoo!アクセス解析は、ウェブページへの流入を一元的に管理できるリアルタイムアクセス解析ツール。広告・コンバージョン分析のほか、サイトに訪問したユーザーの属性や閲覧環境、ブラウザーの閲覧サイズの詳細分析、どのような会社・団体からの訪問が多いのかといった組織分析も可能。

 1アカウントで登録できる解析対象サイトの数に上限はないが、利用するには「Yahoo!タグマネージャー」の利用が前提となる。

 Yahoo!タグマネージャーは、ウェブページのさまざまなタグを一元管理できるサービスで、米BrightTagの技術を利用しているという。すでに今春より代理店向けに提供していたが、Yahoo!アクセス解析の提供開始に伴い、提供対象をすべての広告主に拡大する。

 共通タグをウェブページへ埋め込むだけで、複数のタグ管理を行うことが可能となり、タグの導入・運用負荷の削減、ページ表示時間の高速化を実現するとしている。コンバージョン測定タグ、リターゲティングタグ、第三者配信計測タグ、アクセス解析タグなど、国内外100以上の主要ベンダーのタグに対応する。

「Yahoo!タグマネージャー」の特徴(公式サイトより)

 なお、Yahoo!アクセス解析は、株式会社ユーザーローカルから技術提供を受け、Yahoo! JAPANブランドでサービスを展開するものだ。ユーザーローカルは、アクセス解析ツール「User Insight」、ブログ向け無料アクセス解析ツール「なかのひと」などを提供している企業。ユーザーローカルとヤフーは今年4月、Yahoo!アクセス解析の提供で合意したことを発表しており、今回、実際にサービスがスタートした。

(永沢 茂)