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ネットラジオの「TuneIn」、CATV系スマートTV「COTT」に標準搭載

実験用のIPベースSTB「COTT-BOX」(J.COTTの10月10日付発表資料より)

 ケーブルテレビ(CATV)局向けのスマートTV事業「COTT」を手がける株式会社J.COTTは19日、米TuneInとの業務提携を発表した。これにより、J.COTTが2014年3月に開始予定の「COTT」において、TuneInのインターネットラジオサービス聴取アプリが標準搭載される運びとなった。

 「COTT」は、各地のCATV事業者とJ.COTTが連携して提供するIPベースのサービス。CATV事業者が提供するセットトップボックス(STB)を一般的なテレビに接続することで、インターネット回線を通じたビデオオンデマンドなどが楽しめるようになる。10月にサービス概要を発表しており、2014年3月から正式に開始する予定。現在、全国のCATV事業者約120社がCOTT導入に向けた実証実験を行っているという。

 TuneInは米カリフォルニア州を拠点に、インターネットラジオサービスを展開。利用者は世界に約4000万ユーザーおり、10万局以上のラジオを楽しめるという。PCのほか、スマートフォン(アプリ)でも聴取が可能。

 今回の提携により、TuneInで放送されるラジオ番組をCOTT対応のテレビで楽しむことができるようになる。また、CATV事業者がコミュニティFM局などを併設している場合、より手軽に音声コンテンツを世界配信できるようになるとしている。

ポータル画面(J.COTTの10月10日付発表資料より)
COTTのサービスイメージ(J.COTTの10月10日付発表資料より)

(森田 秀一)