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「新しいGoogleスプレッドシート」公開、オフライン編集に対応

 Googleは11日、「Googleドライブ」のスプレッドシートについて、新バージョンを公開した。

新しいGoogleスプレッドシートの画面

 新バージョンの利用には設定が必要で、Googleドライブの設定で「編集」タブを選び、「新しいGoogleスプレッドシートを試してみる」のチェックボックスをオンにする。今後作成するスプレッドシートはすべて新バージョンが使用され、既存のスプレッドシートは引き続き古いバージョンで開かれる。

設定で新バージョンの利用を選択

 新バージョンでは、オフライン状態でもスプレッドシートの編集が可能になった。利用できるのはGoogle ChromeまたはChrome OS環境で、Google Chromeの場合にはGoogleドライブのアプリをインストールする必要がある。オフラインで保存できるのは最大4000アイテムまたは5GBまで。

 また、新しいスプレッドシートでは、数式の複雑さやスプレッドシートに対する制限を解除し、読み込みやスクロールを高速化した。従来バージョンにあった、セルの数は全シートで合計40万セルまで、列の数は1シートあたり256列までといった制限は解除され、新バージョンではデータが含まれているセルが200万個までサポートされる。

 このほか、新しい関数の編集ツールにより複雑な数式も作成できるようになり、ユーザーからのリクエストの多かったSUMIFS、COUNTIFS、AVERAGEIFなどの新しい関数を追加。一時的に不要なデータを非表示にすることでデータの表示や分析をしやすくするフィルター表示の追加、高度な条件付き書式設定の改善などを行っている。

(三柳 英樹)