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米Microsoft、新CEOにクラウド担当副社長のSatya Nadella氏

~Bill Gates氏は技術顧問に就任

CEOに就任するSatya Nadella氏

 米Microsoft取締役会は4日、新CEOにSatya Nadella(サトヤ・ナデラ)氏を指名したと発表した。

 Satya Nadella氏はこれまでMicrosoftのクラウド&エンタープライズグループのエグゼクティブバイスプレジデントを務めていた。

 Satya Nadella氏はインド、ハイデラバード出身の46歳。Mangalore大学で電気工学の学士号、Wisconsin大学Milwaukee校でコンピュータサイエンスの修士号、シカゴ大学で経営学修士号を取得。家族は妻と3人の子供がいる。

 Sun Microsystemsの技術スタッフを務めた後、1992年にMicrosoft入社。Microsoftの発表によればSatya Nadella氏の最重要功績は、クラウド戦略と世界最大級のクラウドインフラ構築だとしている。

 Microsoftの共同創業者で現取締役会議長のBill Gates氏はその職を辞し、新たな職としてファウンダー兼テクノロジーアドバイザー(技術顧問)担当取締役に就任。新取締役会議長には、現取締役会の独立取締役のJohn Thompson氏が兼任することになった。

 Satya Nadella氏は従業員へのメールの中で、Bill Gates氏の技術顧問就任を自ら要請したことを明らかにした。Gates氏はMicrosoftのテクノロジーと製品に関わるとしている。

 また、前CEOで退任を発表したSteve Ballmer氏は、Nadella氏の人柄について「Satyaは実績のあるリーダーだ。彼は、強力な技術力と優れたビジネスにおける洞察力を持っている。彼は、市場で何が起こっているかを見て察知する驚くべき能力を持っており、機会を感じ取り、我々がここMicrosoftで一緒に協力的な方法でその機会に立ち向かっていく方法を真に理解している」と賞賛している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)