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Bitcoin取引所のMt.Goxが民事再生手続きを申請、コールセンターを開設

 仮想通貨Bitcoinの取引所「Mt.Gox」を運営する株式会社MTGOXは2日、民事再生手続きを開始し、問い合わせ先としてコールセンターを設置すると発表した。

 Mt.Goxは、東京に拠点を構えるBitcoinの大手取引所。2月7日に技術トラブルによりBitcoinの払い出しを一時停止すると発表し、2月26日にはすべての取り引きを当面停止すると発表。2月28日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。

 財務状況については、資産総額38億円に対して流動負債総額65億円の債務超過の状況にあり、流動負債が増大した背景にはBitcoinの消失、預かり金の消失という原因が考えられると説明。2月には、不正アクセスによりBitcoinが不正に引き出されていた可能性があることが判明し、調査した結果、ユーザーの取引履歴上の約75万Bitcoinと、Mt.Gox自身の取引履歴上の約10万Bitcoinのほぼすべてが無くなっていることが判明したという。

 Mt.Goxでは、被害届の提出または告訴状の提出について検討しているとともに、日本に限らず捜査や関係各官庁の調査には全面的に協力すると説明。民事再生手続きに関するコールセンターを設置し、問い合わせを受け付けるとしている。

(三柳 英樹)