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Mozilla、JPEGエンコーダーの圧縮率を上げるプロジェクト「mozjpeg」

 Mozillaは5日、従来のJPEGとの互換性を維持しながら圧縮率を向上させる新しいJPEGエンコーダーの開発プロジェクト「mozjpeg」を発表した。

 Mozillaでは、ウェブに掲載される写真のほとんどはJPEGで、掲載される写真の枚数やサイズは年々増加していると指摘。ページ読み込みのためのネットワークトラフィックの大部分は写真が占めており、これらのファイルサイズを小さくすることは、最適化のための明確な目標だとしている。

 また、JPEGエンコーダーは圧縮効率の面で停滞していたため、より良いフォーマットに置き換えることが頻繁に議論の対象になるが、こうした新しいフォーマットの普及には時間がかかり、移行が本格的に始まった後でもJPEGは広く使用され続けるとして、より圧縮効率の高いJPEGエンコーダーの開発に取り組むとした。

 現在、mozjpegのバージョン1.0では、Wikimediaの1500サンプルによる検証で、既存のファイルに比べて圧縮率が平均10%向上しており、今後もさらに圧縮率を高めていくとしている。

(三柳 英樹)