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3月11日、256万8325人が「3.11」と検索×10円=2568万3250円をヤフーが代わりに寄付

検索が寄付になるチャリティー「Search for 3.11」実績発表

 ヤフー株式会社は、3月11日に「Yahoo!検索」で実施したチャリティー企画「Serach for 3.11」の実績を発表した。

 この企画は、3月11日にユーザーがYahoo!検索で「3.11」と検索すると、1人につき10円を、ヤフーが代わって寄付するというもの。「東日本震災から3年が経過し、少しずつその記憶が風化していく中、3月11日にあらためて被災地や復興について想いを寄せていただくこと、また、その想いを形に変えて復興支援につなげること」が狙いだ。

 ヤフーによると、当日は256万8325人(ユニークブラウザー数)が「3.11」と検索。ヤフーが拠出する寄付金額は2568万3250円となった。

 ヤフーは当初、「Search for 3.11」の実施を告知した3月4日の時点で、寄付金額の上限を500万円と発表していた。50万人がチャリティーに参加すると、上限額に達する計算だ。「普段のさまざまな検索動向から算出し、相当に高いハードルであると考え、大きな目標として設定」したものだったというが、同社の想定を超える多くのユーザーが賛同し、実際に「3.11」と検索することとなった。

 これを受けてヤフーでは、「皆様からいただいた応援の気持ちをしっかりと形にし、復興支援につなげていくため、上限額を変更し、実際に検索した256万8325人分の金額である2568万3250円を寄付することとした」という。寄付先は、岩手・宮城・福島の子供たちの教育・スポーツ・保育・奨学金の支援活動を行う東日本大震災復興支援財団の予定。

「3.11、検索は応援になる」をテーマに掲げた「Search for 3.11」公式サイト

 「Search for 3.11」の実施にあたっては、「3.11、検索は応援になる」をテーマに掲げた公式サイトが開設された。当初は日本語のみだったが、急きょ英語版も公開。「3.11」は非日本語環境からでも入力できるキーワードということもあり、256万8325人の中には、数はそれほど多くないものの海外からの参加者もあった。

 12日12時30分現在、公式サイトに掲載している動画の再生回数は40万回を突破。また、公式サイトのFacebookでのシェア数は90万件、Twitterでのシェア数は20万件を超えている。

(永沢 茂)