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2ちゃんねる、新ドメイン「2ch.sc」へ移行? ひろゆき氏を名乗る予告文書

 「2ちゃんねる」は運営がレンタルサーバー会社に乗っ取られているとして、新しいドメイン名「2ch.sc」によるサイトの立ち上げを予告する文書が1日、元管理人のひろゆき(西村博之)氏を名乗り、2ch.scのサイトに掲載された。

「2ch.sc」に掲載された文書

 2ch.scに掲載された文書では、2ちゃんねるのサーバーとドメインは株式会社ゼロのレンタルサーバーを借りて運営され、月額2万ドルという契約で10年以上その関係が続いてきたが、昨年(2013年)よりゼロが提携するNTテクノロジー(N.T Technology)の経営が芳しくないということで、契約のサーバー代金に上乗せして多額の送金をしてきたと説明。2013年3月からこれまでに、計52万ドルを送金しており、レンタルサーバー代の送金額が不足していたという事実はないとしている。

 その後、2014年2月19日には、レンタルサーバー会社側がサーバーのログインアカウントを変更。2ちゃんねるの運営スタッフがサーバーに入れないようにし、ドメインの登録名義を変更して2ちゃんねるを乗っ取る行為に出たと説明。さらに、サーバーのレンタル代とは関係なく、5万ドルを送金するように強要されたとしている。

 文書では、「2ちゃんねるの諸権利は、西村博之ないしパケットモンスター社に帰属するものであり、株式会社ゼロ及び、NTテクノロジー社に権利を譲渡したことはありません」として、レンタルサーバー側はサービスを乗っ取った不法行為者であり、正当な権利者ではないと主張している。

 また、この発表後も2ちゃんねるのボランティアを継続しているユーザーに対しては、不法行為への協力とみなして民事および刑事の責任を追求する可能性があると指摘。現状の2ちゃんねるに広告を掲載している業者に対しても同様に責任を追求する可能性があると警告している。

 また、2ch.scについては、「次の日曜日ぐらい」(4月6日)の公開予定だとしている。

 2ちゃんねるの公式ビューア「p2」を運営している未来検索ブラジルは1日、2ch.scに対応することが決定したとして、詳細については2ch.scオープン時に改めて連絡すると、p2ユーザー向けにメールで連絡した。

 未来検索ブラジルでは、同社で提供していた「p2」と「2ちゃんねる検索」サービスが3月上旬から利用できない状況となっており、原因については2ちゃんねる側からのアクセス遮断を受けていることを公表していた。

(三柳 英樹)