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NHK、青色可視光を用いた水中ワイヤレスIP伝送技術を開発

 日本放送協会(NHK)は15日、水中撮影においてカメラ映像を伝送するための「水中ワイヤレスIP伝送技術」を開発したと発表した。

 開発した技術は、カメラ映像の伝送に水中での減衰が少ない青色可視光を用いるもの。一般に、水中カメラの映像を生中継で伝送する場合にはカメラケーブルを使用するが、長いカメラケーブルは水の抵抗を受けやすく、水中から安全に生中継するためには複数のダイバーが必要となるが、こうしたカメラケーブルが不要になるという。

水中ワイヤレスIP伝送のイメージ例

 さらに、安定したワイヤレス伝送を実現するために、生中継に適したIP伝送技術を開発。水中カメラで撮影した映像に、誤り訂正データを付加してワイヤレス伝送を行い、軽微な伝送エラーについては誤り訂正データを用いて映像データを復元するとともに、障害物などで伝送路が完全に遮断されて一時的に受信データが欠落した場合でも、伝送再開時に欠落したデータを優先的に再送することで、映像を安定して伝送する。

送信レート制御の仕組み

 NHKでは今回の研究成果を、5月29日〜6月1日に開催する「技研公開2014」で展示する。今後は、さまざまな水中環境で伝送実験を行い、映像伝送の高安定化や伝送距離の拡大など、番組制作の高度化に向けた研究開発を進めていくとしている。

(三柳 英樹)