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ヤフーのイー・アクセス買収が白紙に

 ヤフー、イー・アクセス、ウィルコム、ソフトバンクの4社は、6月に予定されていた、ヤフーによるイー・アクセスの買収について「株式取得は中止となり、販売で提携する」と発表した。

 これまでの予定通り、イー・アクセスとウィルコムは6月1日付けで合併し、イー・アクセスが存続会社となる。3月に買収が発表された際には、6月2日付けでヤフーがイー・アクセスの買収を行うとしていたが、この株式取得が中止となった。新生イー・アクセスは、ソフトバンク傘下のまま、将来的に社名を「ワイモバイル」へ変更する予定だが、そのスケジュールは未定。

 ヤフーと新生イー・アクセスは、今後、協業していく方針。ヤフーのサービスを組み込んだブランド「Y!mobile」を新生イー・アクセスとともに共同で展開する予定だが、その内容はあらためて案内される。

 ヤフーでは「社内で検討を進め、発表後、現場部門で詳細を詰める中で、株式取得ではなく、提携のほうがいいのではないかと判断した。全ての人にインターネットを提供するというコンセプトはイー・アクセスに引き継がれ、共同でスマホ向けサービスを提供したい」としている。

 PHSサービスやMVNOサービス、ADSLサービスなどは新ブランドへ切り替えても提供される予定。

(関口 聖)