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バッファロー、11ac対応ルーター「WZR-1750DHP2」新ファームウェア

IEEE 802.11acに対応した「WZR-1750DHP2」

 株式会社バッファローは5月21日、IEEE 802.11ac対応に対応したWi-Fiルーター「WZR-1750DHP2」の最新ファームウェアVer.2.20を提供開始した。バッファローのWebサイトからダウンロードできる。

 新ファームウェアはWi-Fi高速化技術「ビームフォーミングEX」に対応。これにより、屋内で移動中のiPhoneやiPad、Nexus 7などとの通信が最適化され、よりつながりやすくなる。バッファローによれば、実測値で最大1.5倍の効果を発揮するという。

 「ビームフォーミングEX」は、移動するスマートフォンの電波をWi-Fiルーターの3本のアンテナがそれぞれ受信し、それら電波の位相や振幅の差を計算することで、スマートフォンの位置や動きを推定。これをもとに、ルーターは3本のアンテナから出力する電波がお互いを強め合うように計算・調整し、スマートフォンを狙って最適な電波の束(ビーム)を形成する仕組み。

「ビームフォーミングEX」利用イメージ

 また、従来の「ビームフォーミング」は、親機、子機ともに同技術に対応している必要があり、ビームフォーミング技術が活用できる子機が限られたが、今回のファームウェア更新により、従来ビームフォーミングに非対応だったiPhone5s、iPhone5c、iPadやNexus 7(2013年発表モデル)に対応。これらの機器でビームフォーミングの効果が得られるようになる。

 バッファローによると、電波を最適に届けるビームフォーミングEXの効果を最大限に発揮するためには、送受信されるデータをスピーディに処理する性能が必要となるが、「WZR-1750DHP2」では800MHzの高速デュアルコアCPUを搭載するほか、2.4GHz用と5Hz用にそれぞれ補助チップを搭載していることで、2種類の電波を同時に高速処理が可能だという。

(工藤 ひろえ)