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Googleが「海からのストリートビュー」開始、船に乗り三陸海岸の景観を記録

 グーグル株式会社は18日、三陸海岸の景観を海から撮影する「海からのストリートビュープロジェクト」を開始したと発表した。

(提供:Google)
(提供:Google)
(提供:Google)

 東日本大震災で地震・津波の被害を受けた地域をストリートビューで記録する取り組みとして2011年から続けている「東日本大震災デジタルアーカイブプロジェクト」の一環。陸からのストリートビューに加えて、新たに海側から三陸海岸を撮影するもの。

 船からの撮影のために「船上トレッカー」を新たに開発した。岩手県の田老・釜石・大船渡・陸前高田、宮城県の気仙沼・南三陸・石巻・松島・塩竈エリアを中心に数カ月間程度かけて撮影し、来年初めに公開する予定。

船上トレッカー(提供:Google)
「海からのストリートビュー」撮影エリア(提供:Google)
気仙沼の撮影エリア(提供:Google)

 撮影にあたっては、グーグルのオペレーターによる通常の撮影に加え、徒歩による撮影機材「トレッカー」を地域のコミュニティに無償で貸し出して名所などを撮影してもらう「トレッカーパートナープログラム」の制度も活用。東北ツリーハウス観光協会などが同プログラムに参加し、海岸の撮影を順次開始する。グーグルでは、他の参加希望団体からの連絡も受け付けている。

(永沢 茂)