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米Nestが開発者向けAPIを公開

〜ベンツ、IFTTT、Whirlpoolなど提携企業の実装例も発表

 米Google傘下の米Nest Labs, Inc.は24日、Nest Developer Programを発表した。

 米Nestは今年1月13日に米Googleに32億ドルで買収され、大きな話題となった。25日から米国で開催されるGoogle I/O 2014でもNestによるセッションが予定されており、その直前の発表となった。

 Nestはインテリジェントな火災報知器やサーモスタットを開発するベンチャー。デベロッパープログラムにより、Nest製品とサードパーティー製の様々な製品やサービスとの連携が可能となる。デベロッパープログラムを実施することは2013年9月にすでに発表されていた。

 デベロッパープログラム発表に当たり、NestはすでにJawbone、LIFX、Mercedes-Benz、Whirlpool、IFTTT、Logitech、Chamberlain、Googleと連携した製品サービスの実例を発表した。

 メルセデスベンツでは、車がNestサーモスタットにいつ帰宅できるかを連絡。帰宅時間ぴったりに室温を設定し、快適さと省エネを両立させる。家電大手のWhirlpoolは、洗濯乾燥機とNestサーモスタットを連動。電気代が最も安い時間帯に洗濯できるようにした。WebサービスのIFTTTはNestへの対応を発表。IFTTTが対応している様々なWebサービスとNestを連動したアプリケーションを開発できるようにした。

 Jawbone UP24リストバンドは、起床時間に合わせて室温調整を行えるようにした。インテリジェント電球のLIFXは、Nest火災報知器が異常を検知した場合、赤い警告ランプを点滅させるほか、留守中にもランダムに電球をオンオフし、防犯効果を狙う。LogitechもリモコンでNestに対応。照明、AV機器、エアコンなどを座ったままで操作できるようにした。

 また、この秋発表予定の企業も明らかにされた。車庫ガレージ開閉装置のChamberlainは、Nestと連動することで車が近づくとガレージを開け、サーモスタットと連動して室温を調整する。また、Nest親会社Googleも、Google Nowとの連携で音声認識や帰宅時間に合わせた室温設定を行う。

 NestのAPIは暗号化にSSL、認証にはOAuth2.0を使用。iOS、Android、ウェブでアプリケーション開発が可能だとしている。

 Nest製品を使った様々な可能性に投資するため、ベンチャーキャピタルのGoogle VenturesとKleiner Perkins Caufield & Byersは新たにThoughtful Things Fundを設立。アイディアを持つ企業のサポートを行うことも併せて発表した。Nest製品は現在米国、英国、カナダで販売されており、120か国での設置実績があるという。

 先週6月20日に、Nestがホームセキュリティー用監視カメラの米Dropcamを5億5500万ドルで買収したことが発表された。相次ぐ発表から、GoogleがNestに大きな期待を寄せていることが伺える。

(青木 大我 taiga@scientist.com)