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決済サービスの米Square、出前サービスの米Caviarを買収

注文からデリバリーまでサービス提供が可能に

 米Squareは4日、食事デリバリーサービスの米Caviarを買収したと発表した。買収金額などの詳細は明らかになっていない。

 Caviarは、デリバリー(出前)サービスを提供していない人気レストランの食事をデリバリーするサービスを地域展開している。レストラン側はデリバリーサービスを自前で用意する必要がなく、食事提供に集中できる代わりに、Caviarがデリバリーサービスを担当することで、レストランは利益と顧客層を拡大できるとされる。

 Caviarは2012年にサンフランシスコのベイエリアでサービスを開始。現在はボストン、シカゴ、ニューヨーク、シアトル、ロサンゼルス、ワシントンDCでサービスを展開。創業以来の注文量は年率500%増で推移し、毎月のデリバリーの80%はリピート顧客だとしている。

 Caviarを買収したSquareは、スマートフォン/タブレットを簡単にクレジットカード決済端末化できるサービスを提供しており、すでに5万以上のレストランを顧客に持つ。売上管理や分析サービスに加え、最近では在庫管理やテイクアウトの事前予約サービス「Square Order」も開始していた。

 Caviarは買収後も、これまで通りサービス提供を継続する。Squareは買収により、顧客レストランに事前予約とデリバリーサービスを提供できることになる。

 Squareは2009年にサンフランシスコで創業。創業者が米Twitterのジャック・ドーシー氏であることも話題となった。現在、米国、カナダ、日本でサービスを提供している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)