ニュース

ICT総研が国内のSNS利用動向を調査、利用率1位はLINE

SNS利用者数は2014年末に6000万人を超えると予測

 ICT総研は、国内におけるSNSの利用動向を調査し、結果を明らかにした。調査は、同社によるSNS提供各社への取材のほか、公開されている資料やインターネットユーザー4193人へのアンケート調査をまとめて分析されている。取材は2014年4~7月に、アンケート調査は7月下旬に行われた。

 調査結果によると、2013年末の国内のSNS利用者は5487万人で、ネットユーザー全体の56.4%にあたる。1カ月で平均45万人が増加しており、2014年末には6023万人になる見込み。

 SNSの登録件数は、1人で複数のSNSを使う重複登録を含めて2億8000万件で、1人あたり平均5件のSNSに登録している。年齢層は10~20代が中心だったが、40~50代以上にも拡大している。この結果、2016年末には利用者数が6870万人、利用率は66.5%になると予測されている。

SNS利用者数 出典:ICT総研

 インターネットユーザーに対するアンケート調査の結果、最も利用率が高かったのはLINEで、47.6%になった。Twitterが41.9%、Facebookが39.9%と続き、その後はmixiが19.7%、Skypeが18.8%、Google+が16.1%となっている。満足度1位もLINEで、73.1ポイント。満足度2位はSkypeで70.4ポイント、3位はTwitterの69.7ポイント、4位はGoogle+で64.5ポイント、5位はFacebookで64.1ポイントになった。

主なSNSの利用率 出典:ICT総研

 一方、問題や課題として、「知らない人から友達申請を受けた」は31.4%、「SNSに時間を使いすぎて後悔した」が29.2%、「着信が多すぎてストレスを感じた」が23.6%、「SNSで誹謗中傷を受けた」が10.1%、「自分のアカウントを悪用された」が6.7%という結果も明らかになっている。

SNS利用時の問題点・課題等 出典:ICT総研

 調査ではこのほか、SNSの満足度や有料サービスの利用率などについても明らかにされている。詳細なデータは9万5000円(税抜)で販売されている。

 なお同社では、この調査におけるSNSを「不特定多数のネットユーザー間の交流を促進する商用サービス」と定義。「狭義のSNS(友人知人間のコミュニケーション交流サービス)と比べて広義のSNSとなっている」としている。

(太田 亮三)