ニュース

SNS上の主観的なコメントを抽出する技術、KDDI研究所が開発

 KDDI研究所は20日、SNSや掲示板に投稿されたコメントから、話題のコンテンツを検索してユーザーの主観が反映されたコメントを表示するキュレーション技術を開発したと発表した。

 今回開発された技術は、ネット上で話題のコンテンツを自動的に検索した上で、ユーザーの主観が含まれたコメントを合わせて表示するというもの。コンテンツに対して投稿されているコメントを表示する既存のサービスと比較して、より主観の度合いが強い、感情豊かな表現を収集できるとしている。ポジティブ、ネガティブといった反応は、同研究所がすでに持つ技術で判別でき、その上で、顔文字の使い方や草の生やし方、記号、文体などから感情の度合いの強さを推定する。

 今回の技術は、自社の既存のサービスですでに収集されているコメントに対しても適用でき、すでにコンテンツやキュレーションサービスを提供しているコンテンツプロバイダーでも応用できる。

 テレビやニュース、音楽、アプリなどのコンテンツプロバイダーを対象にしており、適用された結果が分かるトライアル用Webサイトも用意されている。コンテンツプロバイダーはアプリ上でキュレーションの結果を確認したり、自社のWebサイトで公開したりできるほか、マーケティング用に情報を収集することもできる。

(太田 亮三)