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Twitter、モバイルアプリ開発プラットフォーム「Fabric」を発表

 米Twitterは22日、サンフランシスコで開催した開発者向けイベント「Twitter Flight」で、モバイルアプリ開発プラットフォーム「Fabric」を発表した。同日よりイベント参加者に提供が開始され、今後数週間でモバイル開発者のコミュニティに向けて提供予定。

 Fabricは、「Crashlytics」「Twitter」「MoPub」という名称の3つのモジュラーキットから構成されるプラットフォーム。開発者が簡単に利用できることを念頭において作られており、安定性を高める、利用者を増やす、収益を得る、ユーザーの本人確認といった、アプリ開発者の課題に対応できるとしている。

 「Crashlytics」キットは、アプリがクラッシュした際の原因や、どの程度のユーザーに影響があったのかといった情報を把握するための機能を提供する。クラッシュの報告機能に加え、ベータテストを行うための「Beta by Crashlytics」、リアルタイムの分析を行う「Answeres by Crashlytics」といった機能も備える。

 「Twitter」キットは、アプリにツイートを組み込む「Native Tweet embeds(埋め込みネイティブツイート)」機能や、ゲームのスコアやフィットネスの記録といった情報をアプリからツイートするための「Tweet composer」機能、Twitterを使った本人認証を行うための「Sign in with Twitter」機能などを提供する。

 また、本人確認の方法として、各国の通信会社と連携して、電話番号によるログインが行える「Digits」機能を、Twitterキットで提供する。世界216カ国、28言語で利用が可能。

 「MoPub」キットは、広告マーケットプレイス「MoPub Marketplace」を利用して、アプリに広告を掲載する機能を提供する。バナー広告、インタースティシャル広告、動画広告、ネイティブアドなど、主要な広告フォーマットをサポート。広告配置管理により、広告の表示位置や更新の頻度を自由に設定できる。

(三柳 英樹)