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2015年の年賀はがきはあの手この手、AR/QR対応やLINE&「アイカツ!」連動も

 日本郵便株式会社は30日、2015年未年の年賀はがきを販売開始するとともに、年賀特設サイト「郵便年賀.jp」を開設した。

(左から)イメージキャラクターを務める女優の波瑠さん、日本郵便株式会社代表取締役社長の髙橋亨氏、イメージキャラクターを務めるお笑いコンビ・ハライチの澤部佑さん、日本郵便マスコットキャラクターのぽすくま

 2015年の年賀はがきは、発行枚数が初回32.2億枚、最終的には前年同様の34.2億枚を予定している。AR技術を使用した年賀はがきを投入するほか、SNS上の相手に年賀状を送付できるサービスも提供する。スマートフォン向けアプリも強化した。

 郵便年賀.jpは、年賀状に関する「買う」「つくる」「おくる」「楽しむ」「知る」のテーマに分けられたコンテンツを用意。1000種類以上の無料テンプレートや素材から年賀状を作成できる「年賀状クイックサーチ」や、PCやスマートフォン上で年賀状を作成できる「はがきデザインキット2015」を提供する。そのほか、絵画風写真加工ツール、干支似顔絵作成ツール、手作り風はんこ作成ツールなどを提供する。

日本郵便株式会社の唐木徳子氏(郵便・物流営業部長)
2015年年賀はがきの当初発行枚数は32.2億枚
年賀特設サイト「郵便年賀.jp」を開設
スマートフォン向けはがき作成アプリ「はがきデザインキット2015」を提供

 年賀状の送付方法に関しては、住所が分からない相手にも携帯電話番号やメールアドレス、LINEやTwitterのSNSアカウントで送付できる、リプレックスの「ウェブポ」、コネクティットの「ネットで年賀状」などのワンストップサービスを紹介した。リプレックスは今年からスマートフォンアプリも提供。また、コネクティットはスマートフォンアプリ「スマホで年賀状」を提供し、宛名面のOCR機能とオペレーターによる手動補正により宛名入力の負担を減らせるとしている。

作成から投函依頼までウェブ上で完了するワンストップサービスを紹介
スマートフォンアプリ「スマホで年賀状」では、宛名面のOCRスキャン機能を搭載する。2種類のOCRでスキャンして出力結果がマッチすれば宛名面として入力、結果が異なる場合は手動補正を行う

ほぼすべての年賀はがきにARマーカー

 はがきの料額印面部がARマーカーとなっており、専用アプリからマーカーを読み取ると、スペシャルコンテンツとして日本郵便のキャラクター「ぽすくま」の実写動画が浮かび上がる。AR技術は、ソニーデジタルネットワークアプリケーションズが提供している。初回発行分32.2億枚のうちビジネス用途を除いた25億枚でAR動画が閲覧できる。さらに12月15日以降、新しい動画コンテンツを追加予定。

2015年年賀はがきは、料額印面部がARマーカーとなっており、専用アプリで撮影すると実写動画が合成される。なお、スマートフォンは11月中旬発売予定の「Xperia Z3 compact SO-02G」
日本郵便の商業施設「KITTE」内に設置されたポスターもARマーカーとして、「ぽすくま」と記念撮影することができる

 キャラクター年賀状として、「アナと雪の女王」などのディズニーキャラクターのほか、ハローキティもラインナップ。ハローキティ年賀状は、文面に印刷されたイラストがARマーカーとなっている。年賀状裏面に印刷されたQRコードで専用アプリをダウンロード後、ARマーカーを読み取るとハローキティのキャラクターが画面上に浮かび上がる。スマートフォンのカメラで一緒に撮影することもでき、その写真を年賀状として印刷することもできる。

 日本郵便初の取り組みとして、トレーディングカードゲーム「アイカツ!」と連動。「ネットで年賀状」を通してアイカツ!年賀状を購入できる。年賀状を受け取った人は、全国に設置されているアイカツ!のカードマシンで年賀状のQRコードをスキャンすることで、アイカツ!を楽しむことができる。

「アナと雪の女王」をはじめとしたディズニキャラクターの年賀はがきを用意
「アイカツ!」と連携。全国のアイカツ!のカードマシンで遊べる年賀はがきを用意する
ハローキティ年賀はがきも用意
裏面のイラストがARマーカーとなっており、専用アプリをかざすと画面上にハローキティが現れる

 そのほか、LINEとの連携も紹介した。LINEで繋がっている住所が分からない友人・知人に紙の年賀状を送付できる。また、日本郵便がLINE公式アカウントを開設。公式アカウントに向けてスマートフォン内の写真を送ると、ぽすくまが年賀状のデザインを作成してくれる。そのまま投函まで申し込めるほか、動画再生用のQRコードを付与した年賀状を送ることもできる。

 コカ・コーラとのキャンペーン「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状」を昨年に引き続き展開。「ネットで年賀状」特設サイトから3万人に無料でハッピーギフト年賀状を送ることができる。年賀状にはICチップが埋め込まれており、コカ・コーラの自動販売機のIC読み取り部分にかざすと、コカ・コーラが1本無料でもらえる。また、コカ・コーラ500mlペットボトルとハッピーギフト年賀状をセットにした「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状BOX」を5000個限定で、全国50の郵便局で販売する。

LINEと連携し、はがきデザインキットにLINEキャラクターが登場する。LINE上に日本郵便の公式アカウントも設置
LINEの公式アカウントに写真を送ると、「ぽすくま」が年賀状のデザインを作成して返信する
住所を知らないLINEユーザーへの送付も可能
自販機でコカ・コーラがもらえる「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状」を昨年に引き続き展開

 また、他業種との連携を拡大し、クラウド名刺管理サービス「Sansan」と提携。Sansan上に登録された名刺の宛先データを、日本郵便のオンラインはがき発注サービス「はがき印刷ダイレクト」に取り込んで年賀はがきの印刷・投函までを行えるようにした。

クラウド名刺管理サービス「Sansan」と連携する

(山川 晶之)