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2015年の年賀はがきはあの手この手、AR/QR対応やLINE&「アイカツ!」連動も
(2014/10/30 15:43)
日本郵便株式会社は30日、2015年未年の年賀はがきを販売開始するとともに、年賀特設サイト「郵便年賀.jp」を開設した。
2015年の年賀はがきは、発行枚数が初回32.2億枚、最終的には前年同様の34.2億枚を予定している。AR技術を使用した年賀はがきを投入するほか、SNS上の相手に年賀状を送付できるサービスも提供する。スマートフォン向けアプリも強化した。
郵便年賀.jpは、年賀状に関する「買う」「つくる」「おくる」「楽しむ」「知る」のテーマに分けられたコンテンツを用意。1000種類以上の無料テンプレートや素材から年賀状を作成できる「年賀状クイックサーチ」や、PCやスマートフォン上で年賀状を作成できる「はがきデザインキット2015」を提供する。そのほか、絵画風写真加工ツール、干支似顔絵作成ツール、手作り風はんこ作成ツールなどを提供する。
年賀状の送付方法に関しては、住所が分からない相手にも携帯電話番号やメールアドレス、LINEやTwitterのSNSアカウントで送付できる、リプレックスの「ウェブポ」、コネクティットの「ネットで年賀状」などのワンストップサービスを紹介した。リプレックスは今年からスマートフォンアプリも提供。また、コネクティットはスマートフォンアプリ「スマホで年賀状」を提供し、宛名面のOCR機能とオペレーターによる手動補正により宛名入力の負担を減らせるとしている。
ほぼすべての年賀はがきにARマーカー
はがきの料額印面部がARマーカーとなっており、専用アプリからマーカーを読み取ると、スペシャルコンテンツとして日本郵便のキャラクター「ぽすくま」の実写動画が浮かび上がる。AR技術は、ソニーデジタルネットワークアプリケーションズが提供している。初回発行分32.2億枚のうちビジネス用途を除いた25億枚でAR動画が閲覧できる。さらに12月15日以降、新しい動画コンテンツを追加予定。
キャラクター年賀状として、「アナと雪の女王」などのディズニーキャラクターのほか、ハローキティもラインナップ。ハローキティ年賀状は、文面に印刷されたイラストがARマーカーとなっている。年賀状裏面に印刷されたQRコードで専用アプリをダウンロード後、ARマーカーを読み取るとハローキティのキャラクターが画面上に浮かび上がる。スマートフォンのカメラで一緒に撮影することもでき、その写真を年賀状として印刷することもできる。
日本郵便初の取り組みとして、トレーディングカードゲーム「アイカツ!」と連動。「ネットで年賀状」を通してアイカツ!年賀状を購入できる。年賀状を受け取った人は、全国に設置されているアイカツ!のカードマシンで年賀状のQRコードをスキャンすることで、アイカツ!を楽しむことができる。
そのほか、LINEとの連携も紹介した。LINEで繋がっている住所が分からない友人・知人に紙の年賀状を送付できる。また、日本郵便がLINE公式アカウントを開設。公式アカウントに向けてスマートフォン内の写真を送ると、ぽすくまが年賀状のデザインを作成してくれる。そのまま投函まで申し込めるほか、動画再生用のQRコードを付与した年賀状を送ることもできる。
コカ・コーラとのキャンペーン「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状」を昨年に引き続き展開。「ネットで年賀状」特設サイトから3万人に無料でハッピーギフト年賀状を送ることができる。年賀状にはICチップが埋め込まれており、コカ・コーラの自動販売機のIC読み取り部分にかざすと、コカ・コーラが1本無料でもらえる。また、コカ・コーラ500mlペットボトルとハッピーギフト年賀状をセットにした「『コカ・コーラ』ハッピーギフト年賀状BOX」を5000個限定で、全国50の郵便局で販売する。
また、他業種との連携を拡大し、クラウド名刺管理サービス「Sansan」と提携。Sansan上に登録された名刺の宛先データを、日本郵便のオンラインはがき発注サービス「はがき印刷ダイレクト」に取り込んで年賀はがきの印刷・投函までを行えるようにした。