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世界を変えるアイデア募集、Googleの非営利団体支援「インパクトチャレンジ」

4団体に助成金5000万円と技術支援を提供

 グーグル株式会社は4日、非営利団体を支援するプログラム「Googleインパクトチャレンジ」を日本で開始すると発表した。

Googleインパクトチャレンジ

 日本国内の非営利団体を対象に、テクノロジーを活用した社会貢献のアイデアを募集。審査で選ばれた上位4団体に、それぞれ5000万円の助成金とGoogle社員による技術アドバイスを提供する。

 Googleインパクトチャレンジは、2013年3月に英国で始まり、これまでに英国、米国、インド、ブラジル、オーストラリアの5カ国で実施。日本は6カ国目の展開となる。

 これまで海外で実施したプログラムでは、ドメスティックバイオレンスから女性を守るアプリ(ブラジル)や、元受刑者の社会復帰支援(米国)、地方の子供たちに教育の機会を提供するバイク便サイエンスラボ(インド)、野生動物保護に貢献するスマートカメラ(英国)などのアイデアが受賞している。

概要
これまでの受賞アイデア

 募集期間は2014年11月4日〜2015年1月9日。募集対象は日本国内で特定非営利活動法人(NPO法人)、公益法人、社会福祉法人のいずれかに認定されている組織・団体。応募されたアイデアは、「インパクト」「テクノロジー/革新性」「応用可能性」「実現可能性」といった審査基準により選考される。

 賞の内訳は、「Googleインパクトチャレンジ賞」(2組)のほか、一般審査によって選ばれる「ピープルズ・チョイス賞」(1組)と、日本国内の女性の社会進出を支援するアイデア向けの「GoogleインパクトチャレンジWomen Will賞」(1組)の計4組。

募集対象団体と募集期間
審査の流れ

 2015年3月16日に事務局による書類審査で選出された上位10組を発表。一般投票と審査員へのプレゼンテーションの後、3月26日に受賞団体を発表する。審査員は、内閣総理大臣夫人の安倍昭恵氏、MITメディアラボ副所長の石井裕氏、宇宙飛行士の野口聡一氏、Change.org日本代表のハリス鈴木絵美氏、Google.orgディレクターのジャクリーン・フラー氏、グーグル株式会社執行役員の岩村水樹氏の6人。

 岩村氏は、「非営利団体といっしょになって、世界をよくするスピードを上げていきたい」というGoogleチャレンジの目的を紹介。Googleはこれまでも、コンピューターサイエンス教育を支援する「コンピューターに親しもう」プログラムや、非営利団体向けプログラム「Google for Nonprofit」などを提供しているが、さらに資金と技術を提供することで、テクノロジーで社会に変革をもたらすアイデアを支援していくとした。

スケジュール
審査員

 4日に行われた発表会には、米Google会長のエリック・シュミット氏が登場。「非常に多くのクリエイティブな人たちが、あまり資金がないために、製品やサービスを構築できないでいる。世界を見てみると、ほとんどの問題は起業家精神に富んだ人たちが解決しており、世の中をもっといいものにしようとしている」として、こうした人たちのためにインパクトチャレンジを提供していくと語った。

 応募を検討している人に対しては、「多くのいいアイデアは、既存のしがらみのない若い人から生まれる。みなさんには一番大きなインパクトを与えられるものは何か、目に見える形でインパクトが与えられるアイデアは何かということを問いかけたい」と呼び掛けた。

 また、「今回、日本で開始するインパクトチャレンジでは、女性の活躍に力を入れている点が重要だ」として、「QOL(生活の質)は、女性がどんどん社会参加をしていき、職場でも高い地位に就いていくことで向上していく。女性を社会に取り込んでいくことが、社会の中でも、Googleの中でも求められていると思う」と語った。

Google会長のエリック・シュミット氏
Change.org日本代表のハリス鈴木絵美氏(左)とシュミット氏(右)

(三柳 英樹)