「Google for Work」がアカウントのセキュリティ管理機能を改善

　米Googleは24日、Google Appsなどを含むGoogleのビジネス向けクラウドサービス「Google for Work」において、アカウントのセキュリティ管理機能を改善したと発表した。

　管理者のダッシュボードで端末を一覧できるようになったほか、GoogleアカウントのセキュリティウィザードがGoogle for Workアカウントにも提供されるようになった。これらの新機能は、Google Appsの全エディションに適用されるとしている。

「端末とアクティビティ」ダッシュボード（Google for Work公式ブログから画像転載）

　新しい「端末とアクティビティ」ダッシュボードでは、Google for Workアカウントにアクセスできる端末を一覧でき、特に過去28日間アクセスのなかった端末に管理者の注意を促すことができるようになった。

　ダッシュボードでは、端末機種名やOS、接続されているおおよその場所、さらに端末アイコンをクリックすると利用しているブラウザーやアカウントの種類なども表示できる。

　ここで管理者が不審を覚えた場合、即座にアカウントのパスワードを変更するなどの処置を取ることができる。

　また、Googleアカウントに9月以来提供されているセキュリティウィザードが、Google for Workアカウントでも利用できるようになった。これにより従業員自ら、アカウントリカバリー用連絡先などの登録を行うことができる。

今回の新機能についてGoogle for Workのセキュリティ担当ディレクターであるEran Feigenbaum氏は、Googleが負っているセキュリティの責任について触れた後で「ユーザーにセキュリティ設定とデバイス上のアクティビティについての意識を向上させることにより、我々は悪い連中に一歩先んじるために協力できるだろう」と管理者に呼び掛けている。

　年末年始のシーズンはスマートフォンやタブレット端末の置き忘れなどが起きやすいと考えられるため、重大な情報漏えいやセキュリティ事案が生じないように万全な対策を練る必要があるだろう。