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「ESET」の最新版「V8.0」12月11日提供開始、新たにJavaの脆弱性にも対応

 キヤノンITソリューションズ株式会社が国内販売しているセキュリティソフト「ESET」シリーズにおいて、Windows版プログラムの最新バージョン「V8.0」が12月11日に提供開始される。総合セキュリティソフト「ESET Smart Security」とウイルス/スパイウェア対策ソフト「ESET NOD32 アンチウイルス」があり、Windows 8.1/8/7/Vista/XPに対応する。

(左から)キヤノンITソリューションズ執行役員の近藤伸也氏、ESETウイルスラボ責任者のユライ・マルホ氏、ESETアジアセールス・ディレクターのパーヴィンダー・ワリア氏

 ESET Smart Security V8.0では、従来より実装しているマルウェア対策の多重防御機能を強化。新たに「ボットネット プロテクション」機能を搭載した。パーソナルファイアウォールを利用して通信プロトコルを解析し、ボットの通信先となっている指令サーバーとの通信を検知・遮断する。

 ウェブブラウザーなどの脆弱性を突く攻撃を防御するための機能として従来より実装している「エクスプロイト ブロッカー」も機能を強化。これまで対応していなかったJavaの脆弱性を突く攻撃もブロックできるようにした。

 また、既存バージョンのV7.0において、一部のファイル処理速度が旧バージョンのV5.2やV6.0よりも低下するバグが存在していたのを修正し、パフォーマンスを改善させたとしている。

 ESET Smart Security V8.0ではこのほか、パーソナルファイアウォール、ホスト侵入防止システム(HIPS)、フィッシング対策、迷惑メール対策、ペアレンタルコントロール、SNS保護(ESET Social Media Scanner)、クラウドによるレピュテーション(ESET Live Grid)、盗難対策などの機能を提供する。

 ESET Smart Securityは、個人向け製品の「ESET ファミリー セキュリティ」「ESET パーソナル セキュリティ」、法人向け製品の「ESET オフィス セキュリティ」に含まれている。各製品の既存ユーザーは無償でV8.0にアップデート可能。

 一方、ESET NOD32 アンチウイルスは法人向けに提供されている製品で、ウイルス/スパイウェア対策機能が中心。パーソナルファイアウォールや迷惑メール対策、ペアレンタルコントロール、盗難対策のほか、今回の新機能のボットネット プロテクションは非搭載。

(永沢 茂)