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ゲームプラットフォーム「Steam」、ゲーム実況に参入

実況動画ストリーミングサービスのオープンベータテスト開始

  米Valve Corporationが運営するゲームプラットフォーム「Steam」は2日、ゲーム実況動画ストリーミングサービス「Steam Broadcasting」のオープンベータテストを開始した。アカウントを持つユーザーであれば参加できる。

 SteamプラットフォームはWindows/Mac OS/Linuxに対応しているが、Steam Broadcastingベータ版が対応するのはWindows 8/7のみ、ブラウザーはSteamクライアント、Google Chrome、Safariのみとなっている。

 Steam Broadcastingの利用開始には、Steamクライアントの設定画面からベータテスト参加にオプトインする必要がある。その後、同様にオプトインしているユーザーとの間で、ゲーム実況動画を自らストリーミングしたり、視聴したりできるようになる。

 Steamでは、友人のゲーム実況を見ることに重きをおいているようだ。友人のプロフィール画面の「Watch Game」メニューでゲーム実況を見たいというリクエストを送り、友人が許可した場合に見られるようになる。

 さらに見せる相手を細かく設定することもできる。これはプライバシー設定画面から、「友人」「自分が招待した友人」「友人からリクエストを受けた場合のみ」の設定が可能だ。また、友人でなくとも、全ユーザーがゲーム実況を見られる「パブリック」に設定することもできる。

 デフォルト設定ではゲーム画面のみの実況動画となるが、デスクトップ全体の動画ストリーミングも可能だ。ただし、著作権侵害、暴力、ポルノなどSteam利用規約に違反する行為はもちろん許容されていない。

 また、ゲーム実況動画の録画はできず、「現時点ではライブのみ」と説明している。

 なお、ベータテスト期間中のゲーム実況は先着順となるため、十分な帯域幅が確保できない場合には、利用できない場合もあるとしている。

 このゲーム実況動画ストリーミングの分野では、「Twitch」が最大手として知られている。Twitchは8月に米Amazon.comにより9億7000万ドルで買収されている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)