ニュース

LINE、友達への送金やサービスの決済に利用できる「LINE Pay」提供開始

 LINE株式会社は16日、無料通話・メールアプリ「LINE」の新たな機能として、友達への送金や提携店舗・サービスの支払いに利用できる、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」の提供を開始した。LINEの最新版アプリ(ver 4.8)で利用できる。

LINE Pay

 LINE Payは、iPhone/Android向けアプリのLINEを通じて、ユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を行えるサービス。サービス運営は子会社のLINE Pay株式会社が行う。

 LINE Payを利用するには、LINE上でLINE Payアカウントを登録し、クレジットカードによる支払い登録または銀行口座振替/コンビニエンスストア支払い/Pay-easyによる事前チャージが必要となる。

 銀行口座振替は、提携するみずほ銀行および三井住友銀行では、ネット口座振替サービスと連携し、LINE Payで銀行口座振替の登録を行うと、チャージから送金・決済までを行うことが可能。コンビニエンスストアは、サークルKサンクス/セイコーマート/ファミリーマート/ミニストップ/ローソンの各店頭端末からの支払いに対応する。

事前チャージのイメージ

 LINEの友人への送金は、LINE Pay上から送金する相手を選択し、支払金額とメッセージを入力するだけで、手数料無料で相手のLINE Pay口座に支払金額が入金される。特定の相手に対して、LINEのトークを通じて支払い要請を行う「送金依頼」機能や、合計支払額を複数の友達に按分して請求できる「割り勘」機能などを搭載。チャージ・送金された金額は、「出金」機能により提携銀行のほか全国の金融機関から引き出せる。出金の際には手数料として200円(税別)が必要。

送金のイメージ
割り勘のイメージ
出金のイメージ

 また、提携する店舗やウェブサービス、アプリ内における支払いを、LINE Payから行う決済機能も提供。サービス開始時点ではショーケースとして、LINEスタンプなどのLINEおよびLINE関連サービスの有料コンテンツを購入できる「LINE ウェブストア」での決済に対応する。サービス対応を記念して、「LINE ウェブストア」へのチャージをLINE Pay決済で行うと、最大25%のボーナスが付与された金額がチャージされるキャンペーンを期間限定で実施する。

 今後は、デリバリーサービス「LINE WOW」などのLINE周辺サービスがLINE Payに対応するほか、ECサイトなど外部のウェブサービスとの連携も予定。外部加盟店は、加盟店手数料が導入から2年間は月間決済額100万円まで0%で利用でき、100万円を超えた分についても物販が3.45%、デジタルコンテンツが5.5%を基本とするなど、国内主要ID決済サービスよりも格安の料率で運用できると説明。さらに、オフライン店舗との連携についても拡大していくとしている。

(三柳 英樹)