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リアル書店の店内在庫の有無と棚の位置を検索できるアプリ「honto with」が登場
(2014/12/17 06:00)
大日本印刷株式会社(DNP)グループでネット書店「honto」を展開する株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto)は、スマートフォンアプリ「honto with(ホントウィズ)」の提供を開始した。同アプリで検索した本について、リアル書店における店内在庫の有無と棚の位置を確認できる。対応しているのは、DNPグループのリアル書店である丸善、ジュンク堂書店、文教堂のうち約130店舗。iOS版とAndroid版があり、それぞれApp StoreとGoogle Playより無料でダウンロードできる。
hontoでは現在、紙の本のネット通販と電子書籍ストアを展開しているほか、提携リアル書店で共通で使えるポイントサービスも提供中。DNPグループのリアル書店でhontoカードを提示して本を購入するとhontoポイントが付与され、ためたポイントを1ポイント=1円相当で使うこともできる。ネット通販、電子書籍ストア、リアル店舗で購入した本の情報を「マイ本棚」で一元管理する機能も提供している。こうしたhonto事業のO2Oサービスとして新たに提供するのがhonto withだ。
honto withで本を検索すると、各リアル書店における紙の本の在庫状況とあわせて、ネット書店のhontoにおける紙の本および電子書籍の検索結果を横断的に表示。よく行くリアル書店(マイ店舗)、近距離順のリアル書店(近隣書店)、紙の本の通販サイトとしてのhonto、電子書籍ストアとしてのhontoという優先順位を付けて購入チャネルを複数提示する。これにより、マイ書店や近隣書店に在庫がない場合にも、hontoで紙の本または電子書籍を購入できるような流れになっている。
また、honto withアプリやhontoのウェブサイトでチェックした本が自動的に「チェックした本」としてリスト化されるとともに、実際に購入したい本は「欲しい本」リストに登録可能。さらに、欲しい本リストに登録されているすべての本について、リアル書店での在庫状況を一括検索できる機能もある。ユーザーが立ち寄ったリアル書店で、欲しかった本をまとめ買いするのに便利な機能だという。
あわせて、honto withのチェックイン機能により、リアル書店への来店に対してhontoポイントを付与するサービスも開始。欲しい本リストを持つhonto withユーザーがリアル書店へ来店するのを促したい考えだ。
honto withではこのほか、リアル書店の店頭ではシュリンク包装されていて中身が確認できない本の一部を電子書籍で試し読みできる機能や、ネット書店にある本のレビューをリアル書店の来店者が閲覧できる機能などを提供する。