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MapFan API、“古地図風”のウェブ地図を提供開始、道路が見やすい新デザインも

 インクリメントP株式会社は4日、企業のウェブサイトやアプリケーションなどに地図を埋め込めるウェブ地図API「MapFan API」をバージョンアップし、ルート検索などの新機能追加と地図デザインのバリエーション拡充を行った。

「古地図風マップ」の地図デザイン
「標準マップ」の地図デザイン

 新機能として、出発地・目的地と経由地(最大30カ所)を指定してルートを検索できる機能を追加した。配送計画などの用途で活用できるとしている。

 このほか、住所の「逆引き検索」も行えるようになり、検索APIで緯度経度情報で問い合わせることで、その地点の住所の文字情報(丁目まで)を得られる。GIS・調査などでの活用を想定している。

ルート検索結果画面

 地図デザインには、新たに「道路強調マップ」を追加した。高速道路や有料道路、幹線道路を太く表示するとともに、交差点名やインターチェンジ名、道路に関連するランドマークなどの注記を大きなフォントで表示するデザインだ。一方で、標準デザインでは道路と重なって表示される地下鉄駅・路線などは非表示になり、より道路が見やすくなる。

「標準マップ」の地図デザイン
「道路強調マップ」の地図デザイン

 このほか、これまでベータ版として提供していた「古地図風マップ」の正式提供も開始した。

 なお、新機能のルート検索で使われるアイコンも、地図デザインに応じたものを用意した。出発地・目的地・経由地に立つピンが、古地図風マップでは風車のデザインになる。また、すでに提供している「RPG風マップ」では、六角形の木の立て看板風のデザインとなっている。検索したルートに引かれる線の色味も、それぞれの地図デザインに合うように調整したという。

「古地図風マップ」でのルート検索結果画面
「RPG風マップ」でのルート検索結果画面

 MapFan APIの利用料金は、実際に地図表示が発生する回数を想定した段階的なプランとなっており、年額48万円(税別)から。

(永沢 茂)