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日本のモバイルマルウェア感染率はアジア平均の10分の1

 米McAfeeの研究機関であるMcAfee Labsは17日、アジア諸国におけるモバイル端末向けマルウェアの感染率データを発表した。2014年第4四半期の日本国内感染率は約1%で、アジア全体の平均である10%と比べて大幅に低いことが分かった。

2014年第4四半期の地域別モバイルマルウェア感染率(マカフィー公式ブログより画像転載)

 日本のモバイルマルウェア感染率はアジア平均の10分の1ではあるが、それでも増加傾向という。2014年第4四半期の日本国内感染数(検出数)最多は「Android/DeaiFraud」で、悪質な出会い系サイトへ誘導するためのアプリ。感染数全体における割合は11.5%だった。

 次いで「Android/Adware.AirPush」が7.9%、「Android/Adware.Domob」が4.6%。いずれもアドウェアで、ユーザー情報を過剰収集する。具体的にはIMEI番号、電話番号、位置情報、インストール済みアプリ一覧、IPアドレス、MACアドレスなどが取得されてしまうという。

(森田 秀一)