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「Firefox 38」正式版公開、rubyタグのサポート、DRM付き動画への対応など

 Mozillaは12日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新安定版となる「Firefox 38」を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。

 Firefox 38では、設定画面をタブベースの新しい画面に変更。機能面ではルビの表示(rubyタグ)をサポートした。

Firefoxの新しい設定画面

 また、DRM付きコンテンツをHTML5のvideoタグで再生するために必要なモジュールとして、Adobe Content Descryption Module(CDM)を統合した。Netflixを含む動画の有料配信サービスが、この機能のテストをすでに始めているという。

 Mozillaでは、「クローズドな性質を持つDRMをサポートすることは、オープンであることをミッションとするMozillaにとって難しい決断」だったとしながらも、ユーザーが求めている機能である有料動画コンテンツの再生のために導入したと説明。また、CDMはセキュリティサンドボックスを介して提供する形となっており、CDMを削除する機能や、CDMを自動的にインストールしないFirefoxも提供するとしている。

 セキュリティ面では、計13件の脆弱性を修正。脆弱性の深刻度は、4段階で最も高い“最高”が5件、2番目に高い“高”が5件、3番目に高い“中”が2件、最も低い“低”が1件となっている。

(三柳 英樹)