ニュース

音声でURLを周囲のマシンに送信、Chromeの拡張機能「Tone」をGoogleが公開

 米Googleは19日、ウェブブラウザー「Google Chrome」の実験的な拡張機能として、音声で周囲のマシンにURL情報を通知する「Tone」を公開した。

 Toneは、近くにあるマシン同士で簡単にURLを共有するための拡張機能で、ボタンを押すと現在開いているタブのURL情報を音声に変換し、PCのスピーカーとマイクを通じて周囲のブラウザーに伝える。利用するには、受信側のGoogle ChromeにもToneがインストールされている必要がある。

 音声ベースの仕組みのため、確実に送受信できるとは限らないが、再送は手軽にでき、調整も多くの場合はボリュームを上げるだけで済むとしている。

 送信される音声は、電話などで使われるDTMF(ダイヤル音)をベースにしたものになっている。Google Research Blogへの投稿によると、最初のバージョンは伝送効率は優れていたが、耳障りな音声だったという。人間の可聴範囲外の音声を利用することも検討したが、多くのPCに搭載されているマイクなどは音声用として最適化されているため、現在の方式になったとしている。

(三柳 英樹)