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キヤノン、カラーで1分間に60ページスキャンできるドキュメントスキャナー、IC付きパスポートも読み取り可能

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社は、キヤノン電子株式会社製ドキュメントスキャナー「imageFORMULAシリーズ」の新製品「DR-C240」を発表した。5月28日より販売開始する。市場想定価格は4万9800円(税別)。

「DR-C240」

 A4サイズに対応。センサーはCIS方式で、解像度は最大600dpi。読み取り速度は、解像度200dpi選択時でカラー毎分30枚(両面原稿60ページ)、モノクロ/グレー毎分45枚(両面原稿90ページ)。頻繁に利用するモードや操作を最大9件まで登録でき、本体操作パネルのボタンから実行できる。また、電源オフにした時点のジョブを記憶でき、電源再開時に継続して作業を続けられる。

 普通紙や名刺のほか、免許証など厚みのあるカードのスキャンに対応。付属のキャリアシートを利用すると、ICチップ付きパスポートもスキャンできる。また、サイズの異なる原稿を複数枚スキャンする際に発生しやすい、斜行搬送を抑止する搬送機構や、原稿の重送を検知する「超音波重送検知」機能も搭載する。ただし、付箋紙の貼られた原稿や封筒など、重送と検知されたくない原稿に対しては、本体の「DFR」ボタンを押すとスキャンを継続する。

 付属するISIS/TWAINドライバーは、通常のスキャンモードに加え、「用紙サイズ自動検知」「斜行補正」「文字向き自動検知」を搭載。片面と両面の原稿が混載されている際に有用な「白紙スキップ」や、読みづらい文字を強調して読み取る「アドバンストテキストエンハンスメント」など、複数の画像処理機能を利用できる。

 スキャニングソフト「CapturePerfect 3.1」を同梱。ファイルの暗号化やファイル名の自動生成、白紙によるファイル区切り、1回のスキャンで複数の画像を生成できるマルチストリームに対応する。また、オプションの「バーコードモジュール(1次元コード)」「2Dコードモジュール」と連携することで、バーコード/2Dコードの読み取りにも対応する。

 本体サイズは、トレイを閉じた状態で291×253×231mm(幅×奥行×高さ)、トレイを開けた状態で291×603×363mm(幅×奥行×高さ)、重さは約2.8kg。最大トレイ積載量は、80g/平方メートル紙で60枚かつ積載高さ6mm以下。

(山川 晶之)