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Google、Android次期バージョン「Android M」のプレビュー版を公開

 Googleは28日、米国サンフランシスコで開催したイベント「Google I/O 2015」で、Android OSの次期バージョン「Android M」についての発表を行い、開発者向けのデベロッパープレビュー版を公開した。

 Android Mのデベロッパープレビュー版は、現時点ではNexus 5、Nexus 6、Nexus 9、Nexus Player向けのイメージが公開されている。

 Android Mでは、アプリが位置情報やカメラなどにアクセスする権限をユーザーに求める方法を改善。現在は、アプリのインストール時にこれらの許可をユーザーに求めるが、Android Mではアプリが実際に位置情報やカメラにアクセスしようとする際に、ユーザーに許可を求められるようになる。

アプリが実際に権限を必要とする段階で許可を求められるようになる

 新機能としては、「Now on tap」と呼ばれるアシスタント機能を搭載。Android OSに搭載されている「Google Now」をアプリにも拡張するもので、アプリが動作している状態でホームボタンを長押しすると「Now on tap」が起動する。例えば、メッセージングアプリから「Now on tap」を起動すると、届いているテキストメッセージの内容に応じた店の情報などが表示される。

「Now on tap」機能

 2月のMobile World Congressで構想を発表していた、NFCを利用した決済サービス「Android Pay」に対応。Android Payに対応する店舗やアプリでの決済に利用できる。OSによる指紋認証のサポートも行い、決済時に指紋認証機能を利用することができる。

 「Doze」と呼ぶ新たな省電力機能も搭載。動きセンサーを利用して、端末がしばらく放置されている状態であると判断した際に、バックグラウンド動作を抑えることで、バッテリー動作時間を向上させる。

 また、開発者向けには、アプリ開発ツール「Android Studio」の次期バージョンとなるバージョン1.3のプレビュー版を公開した。

(三柳 英樹)