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アクト・ツー、無料で利用できるホワイトリスト型ウイルス対策ソフト

 株式会社アクト・ツーは、ハミングヘッズが開発したホワイトリスト型ウイルス対策ソフト「DeP(ディフェンスプラットフォーム Home Edition)」の無償版を提供開始した。

「DeP(ディフェンスプラットフォーム Home Edition)」

 定義ファイル(ウイルスリスト)によるウイルス検出と異なり、「API」を監視するホワイトリスト型のウイルス対策ソフト。ウイルスを含め、すべてのプログラムはAPIを利用するため、ウイルスがAPIを悪用した割り込み被害が出る直前にウイルスを捕捉するという。また、ゼロデイ攻撃や標的型攻撃、新型ウイルスによる未知の脅威に対しても有効だとしている

 DePは、ウイルスか正常なプログラムかを、IPアドレス、プログラムの詳細・親子関係、ハッシュ値などをもとに分析する「HummingHeads 4 Elements(H4E)」機能を搭載。プログラムが安全と判断した場合のみ動作を許可する。また、ウイルスリストを使用していないため、他社のセキュリティソフトと併用可能。

 ホワイトリストへの登録は、付属するリスト作成ツールを利用する。アプリケーション/プログラムを実行するかどうか確認する警告パネルから、許可するアプリケーションを一括で登録できる。無償版は、ホワイトリストの登録数が1000個までに制限されるが、それ以外は有償版と同じ機能が使用できる。なお、DePは国内で開発されており、国内の大企業や官公庁など約900社がすでに同技術を導入しているという。

警告画面でアプリケーション/プログラムの動作を指定できる
リスト作成ツール。“どこから・何が・どこへ・何をした”がひと目で分かる

(山川 晶之)