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Adobe、カンプ作成に特化したiPadアプリ「Comp CC」、Illustratorなどにデータ引き継ぎ可能

 Adobe Systemsは16日、「Adobe Creative Cloud」のモバイルアプリの1つとして、カンプを作成するためのiPadアプリ「Comp CC」の日本語対応版を提供開始した。

 画像やテキストなどのオブジェクトを配置して、印刷のプロジェクトや、モバイルアプリ、ウェブサイトなど大まかな作品のイメージを制作することができる。また、「Creative Cloudライブラリー」を用いて、Photoshop、Illustratorなどで利用している画像、色、テキストスタイル、ブラシなどのアセットをカンプ作成に活用できる。

 Comp CCは、iPadならではの直感的な操作が特徴。指定された描画ジェスチャーを指でなぞると、それに応じたオブジェクトが出現する。四角であれば正方形、バツ印であれば画像など。テキストボックスや見出しなどもジェスチャー操作で配置できる。また、他のAdobeモバイルアプリと同様、Undoなどもジェスチャー操作で行える。

 フォントライブラリ「TypeKit」からフォントを追加可能。欧文フォントのほか、「Adobe Creative Cloud 2015」で追加された日本語フォントも利用できる。テキストはセンタリングや右ぞろえといった配置も可能。作成したカンプは、Photoshop、Illustrator、InDesignに送信できるため、カンプをベースに完成品を作り上げることができる。

複数のジェスチャーが利用でき、オブジェクトの配置が直感的にできる
四角を指でなぞると正方形のオブジェクトが出現。オブジェクトの大きさなどは変更可能
指定したオブジェクトに合わせて画像を配置する。拡大縮小やトリミングも可能
テキストのセンタリングやサイズ変更が行える。ストックフォトサービス「Adobe Stock」のイメージなども、「Creative Cloudライブラリー」経由で利用できる
フォントライブラリ「TypeKit」が利用可能
完成したカンプはPhotoshop、Illustrator、InDesignに送信できる
「Illustrator CC」で展開した様子

(山川 晶之)