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クラウド型会計ソフトの利用動向調査、会計ソフトのクラウド化率は10%、最も利用されているのは「freee」
(2015/8/5 12:46)
株式会社シード・プランニングの調査機関デジタルインファクトは5日、クラウド型会計ソフトに関する調査結果を公表した。国内事業所勤務者1万9702人を対象にしたウェブアンケート調査で、調査期間は2015年5月。
回答者が所属する事業所において、2014年度の確定申告/青色申告/白色申告にパッケージ型会計ソフトまたはクラウド型会計ソフトを利用した割合は31.3%。会計ソフト利用事業者のうち、10.0%がクラウド型会計ソフトを利用しており、2014年11月に実施した前回調査時点と比べて5.2ポイントの増加となった。
回答者が所属する事業所で主に利用されているクラウド型会計ソフトは、freeeが37.5%で最も多く、弥生(青色申告オンライン、白色申告オンライン)が24.3%で2位、パイプドビッツ(ネットde会計)が14.6%で3位。大手3社のシェア合計は76.4%。
顧客属性別では、個人事業主ではfreeeと弥生がそれぞれ31.4%のシェアで同率1位となり、法人ではfreeeが61.3%と過半数のシェアとなっている。
クラウド会計サービスを選ぶ際に重視する点については、前回調査と同様に「簡単」が最も多く69.3%。2位は「動作が速い・安定している」の49.9%、3位は「価格が安い」の49.1%。「価格が安い」は前回調査の37.3%から大きく伸びている。
クラウド型会計ソフトに関する要望については、「セキュリティーに関する情報を充実してほしい」が39.1%で最も多く、以下は「ネットがつながらない・遅いところでもスムーズに利用できるようにしてほしい」が30.2%、「データを活用したアドバイスやコンサルサービスを利用したい」が27.0%など。
調査結果の詳細は、9月発刊予定の調査報告書「クラウド型会計ソフトの利用動向調査 2015」(PDF版、税込7万5600円)に掲載される。